怒りの塔

ルディ「どこからか声がする…!」
※「なんじら「怒りの塔」に入ること あたわず…立ち去れい!」

勇気の塔

サ・リュース「「闇」の手の者とて、物の数ではないな! ほぅ? そなたらがレ・ルーフから命を受けし者たちか…。見事 我を倒し、「護り人」たる資格を示せ!」
サ・リュース「見事だ! おまえたちの 証(あかし)を立てる品、持ってゆくがいい……。」

力の塔

デ・ヴァーズ「ようやっと来たか! 来るヤツ来るヤツ ふぬけばかりで 少々 退屈していたところ! おぬしら、レ・ルーフの眼鏡にかないし者たちなれば、少しは オレを あわてさせてみせい!」
デ・ヴァーズ「思ったより やるようだな…。安心したぞ…。証(あかし)の品を 受け取るがいい。」

沈黙の神殿

レ・ルーフ「よくやりとげました、「護り人」らよ。今こそあなたがたを認め、アルゴル創世の秘密を明かしましょう。数億年の昔…ある精神生命体が分裂し、戦争を始めました…長く激しい戦いの末、ついに勝敗は決しました。勝った側は、敵の精神体を次元の狭間へと封じました。勝った側を「大いなる光」、負けたものを「深遠なる闇」といいます。」
ルディ「「光」と「闇」か…。」
レ・ルーフ「「大いなる光」は「深遠なる闇」の復活を危ぶみ、封印を施しました…」
スレイ「封印!?」
レ・フール「そう…一つの恒星に三つの惑星という巨大な封印を…。」
スレイ「ま、まさか…?」
レ・ルーフ「そう、アルゴル太陽系の星々です。そして、「大いなる光」は、その封印の「護り人」として…パルマ人、モタビアン、デゾリアンの3種族をそれぞれ配したのです。しかし、封印の効力には波がありました。千年に一度、その力は著しく低下するのです。その警告として、千年に一度 アルゴルに還る星、リュクロスと…わたし、レ・ルーフは作られたのです。」
ルディ「でも、見えない星じゃあ 警告にならないんじゃないか?」
レ・ルーフ「「大いなる光」には わかっていたのです…。「護り人」は、代を重ねるにつれ その使命を忘れていくことを…。だからこそ、封印の最期のとき、リュクロスの沈黙をやぶり…「護り人」に その生まれ持った使命を思い出させる事としたのです。」
ファル「封印の最期のとき…? 最期って、どういうこと!?」
レ・ルーフ「流れる時の中で「深遠なる闇」は 憎悪と復讐心をたぎらせてきました。そして、千年に一度の封印の力弱まりし あるとき、高まったその憎悪は ついに「深遠なる闇」のもとを離れ、アルゴルに形を得るに至ったのです。それこそが「ダーク・ファルス」…。」
スレイ「そうだったのか!!」
レ・ルーフ「その時々の勇者が ダーク・ファルスを駆逐することで、アルゴルに つかの間の平和はもたらされてきました…。が、ついに…先の戦いで ダーク・ファルスはパルマ星を破壊してしまいました。」
ファル「封印のひとつが欠けてしまった…!」
レ・ルーフ「そうです…。そして さらに千年後の今、「深遠なる闇」は 封印を完全に破壊せんとしているのです。」
ルディ「封印の最期のとき…それが今だというのか!?」
レ・ルーフ「いずれにしても、そうなります。」
ファル「いずれにしても?」
レ・ルーフ「「闇」が再びその恐ろしい力を奮い封印を完全に破るか、それとも…」
ルディ「それとも…?」
レ・ルーフ「何者かが「闇」を倒し、封印を意味無きものとするか…。」
ルディ「!!」
レ・ルーフ「「護り人」らよ、聞きなさい…。「闇」が復活すれば、その封印たるアルゴル太陽系の破滅は必定。それを阻止するには、先に「闇」の懐に入り、倒すしかありません。星々のリングがあれば、「闇」の力場の中も耐えられましょう。時は来ました。「大いなる光」の意志にしたがい、「深遠なる闇」を討つのです。それこそが、「護り人」たる者の生まれ持った使命なのです。」
ルディ「いいかげんにしろっ!!」
ファル「ルディ…」
ルディ「だまって聞いてりゃ使命使命って! オレは そんな物のために戦うのはゴメンだ! だいたい、その「大いなる光」は今どこだ? 何をしてるんだ!?」
レ・ルーフ「「大いなる光」は もはや、この地には いません…。さらなる地へと去りました…。」
ルディ「使命だの運命だのばかり残して、自分はいなくなったっていうのか? 冗談じゃない! 何が使命だ! 何が「護り人」だ! オレたちには関係ないじゃないか! そんなヤツのために戦うなんて まっぴらだ! オレはオレの意志で生きる!」
ファル「ルディ!」
スレイ「真実とは ひとつではない…ルディ!」
レ・ルーフ「ルディ・アシュレ…リュクロスの地を踏みし者よ…急ぐのです…いかなる道をたどるとしても…。」
ファル「ルディ…これから、どうするの…?」
ルディ「スレイ…。」
スレイ「何だ、ルディ…?」
ルディ「ほんとは…よくわからないんだよ…オレ…」
スレイ「…………」
ルディ「ライラが逝ったとき…スレイに言われて…ファルにはげまされて…でも…本当は、よくわからなかったんだ! 最初は、ライラの供養のつもりだった…そして、そのうち オレが戦う事で喜んでくれる人がいるって解って…」
スレイ「それでいいんじゃないか…? ルディ…。」
ルディ「でも…! アルゴルのすべてが オレの戦いにかかってるなんて! しかも、それが「大いなる光」に課せられていた使命だなんて! …おどらされていたのなら、あのジオと変わらないじゃないか!」
スレイ「………。そう思うのも 無理は無いかもしれん…しかし…! …ルディ、おまえに会わせたい者がいる…。エスパーの館に行こう、ルディ。答はそこにある…!」

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