ゼラン

ルディ「あ…あんたがフォーレン? デかいなァ…。」
フォーレン「いかにも、わたしの名は フォーレン。アルゴル太陽系の各惑星にある環境システムの全てを統合制御する この人工惑星ゼラン…それを司る アンドロイドです。ファル…こうして実際に会うのは初めてですね。」
ファル「はいっ、フォーレン! …こんなに背が高かったなんて知らなかった!」
フォーレン「こちらは…?」
ファル「あたしのお友達のルディとスレイ。とーっても仲の良い二人なの!」
ルディ「だれがだれと仲がいいって!?」
スレイ「ま、とにかく よろしく頼むわ。」
ファル「あたしたち、モタビアのシステムが暴走した原因がここにあるって…フレナに聞いて…それを修復するために来たの! でも…見た感じ、そんなに……。」
フォーレン「そう、ゼランは モタビアのシステムを暴走させてはいませんよ。しかし…制御してもいないのです。」
ルディ「それは…どういうことなんだ?」
フォーレン「現在、ゼランは無力化しているという事です。モタビアのシステムを狂わせているのは、人工惑星「クラン」…。本来、ゼランの機能をサポートするためのものですが、何者かがそこを占拠し、システムの制御機能を乗っ取ったのでしょう。」
スレイ「そうか…本来 命令系統はゼランにあるから…」
ファル「フレナは ゼランがおかしいって判断したのね…!」
フォーレン「ゼランの通信機能もマヒしてしまい連絡もつきませんでした。」
ファル「それで音信不通だったのね! 心配したんだから!」
ルディ「…ってことは…クランに行かなきゃならないってことか!」
フォーレン「ルディ、よろしければ同行させていただけませんか? ゼランは今や 全システムから完全に孤立しています。努力はしましたが、ここからではシステムの復旧は不可能です。事態収拾のため、いずれクランには おもむく予定でした。」
ファル「フォーレン、あなたがいっしょに行ってくれるのなら心強いわ!」
ルディ「へぇ…信用してるんだな、フォーレンのこと!」
ファル「そうよ! フォーレンとシードはあたしの先生だもの!」
フォーレン「今回の事件は 私の力不足が招いたものです。責任は取らなければ。シードがそうしたようにね…。」
ファル「フォーレン…」
スレイ「じゃあ ボチボチ行こうぜ!」
ルディ「おまえがシキるなよ!」
スレイ「じゃあ おまえがシキってみろよ、」
ルディ「なんだとォ!」
フォーレン「ファル、…これは?」
ファル「いつものコトよ…!」

ゼラン アイテム未回収の場合

フォーレン「待って下さい! 現在「クラン」はステルスモードに入っています。シャトルのレーダーでは おそらく発見できません。「ステルスキャンセラー」が右のカーゴルームにありますから 持って行きましょう。」

シャトル内

ルディ「あれ? ちょっと調子がおかしいんじゃないの…?」
フォーレン「エンジンルームに 正体不明のエネルギー反応があります。」
スレイ「エンジンルームはやばいな…。よし、見に行こう!」
ルディ「シキるなっていうのに!」
ルディ「うわっ! お、おまえは!?」
カオスソーサラー「おや、もう見つかってしまったか。フッ…まぁエンジンに細工するも ここでおまえらを殺すのも同じ事! クランへは行かせん!」
ルディ「うわわわわ! 勝ったはいいけど…」
スレイ「こりゃ本格的に いかれたな。」
ルディ「スレイ! もう少し手加減できなかったのかよ!!」
スレイ「るせえ! おまえこそ 見境いなく 暴れてたくせに!!」
フォーレン「予定の軌道をはずれました。軌道修正は不可能…。しかし このコースなら第3惑星、「デゾリス」に不時着が可能です。不時着しますか?」
ルディ「しますか、って…それしかないんだろ!?」
フォーレン「まぁそうです。では 不時着を実行します。」
ファル「きゃー! 不時着、かっこいーっ!」
ルディ「何いってんだ! ちょ、ちょっと! 大丈夫なの? ねぇ? ねぇ!!」
フォーレン「ルディ、あんまり騒ぐと 血中アドレナリン濃度が上がりますよ。」
スレイ「…………」
ルディ「なんでみんな そんな平気な顔してんだよー!! うわぁーー!!」

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