ジオスフォート3階

ルディ「おまえは…」
ジュザ「わたしはジュザ…。ジオさまへのお目通りはかなわんものと思え…。このわたしを倒さん限りはな!!」

ジオスフォート5階

パイク「あれは!?」
ファル「だれか捕らわれてる…フレナだわ!」
ルディ「助けるんだ!」
フレナ「あ…あなたがたは?」
ライラ「ライラ・ブラングウェンと その一行だよ。」
フレナ「ありがとうございます! あなたがたも けがをなさって おいでですわね? わたしのせめてものお礼です。」
ルディ「あ…? 力がわいてくる!?」
フレナ「「メディカルパワー」ですわ。わたしは「ナルバス」の管理をつかさどる、フレナと申します。」
パイク「ヒュー! アンドロイドとは聞いていたが、これほどとはな!」
ハーン「人間とかわらないじゃないか!」
ライラ「それはそうと、フレナ? 暴走したシステムへエネルギーを送るの、すぐに止めてくれない? できるの、あんただけなんだろ?」
フレナ「ええ、わたしも全システムを凍結しようとしたんですけれど…」
ジオ「そこまでだ。」
ルディ「だれだ!」
フレナ「あの声…! ジオ!!」
フレナ「な…なにこれ!? すごい…殺気…!」
パイク「ジオ! きっさまァー…!」
ジオ「主のいないスキにあがりこむか、どろぼう猫ども。」
ルディ「自分のことを たなに上げて よく言うな! きさまがしてきたことを考えろ!」
ジオ「フ…モタビアに害をなす 虫けらどもを排除して何が悪い。」
パイク「虫けら、だと…! おまえ! おまえだけは許さん!!」
ジオ「クククク…それそれ。その顔だよ、私が見たいものは。苦しみにもだえる顔、助けをこうておびえる顔、怒りにふるえる顔…! いい。いいぞ! もっと怒れ! 苦しめ! 悲しめ! それこそは 我と 我が大いなる神への最高の供物!」
ライラ「神だって…?」
ルディ「な、何だ、こいつ!? …くそっ! 行くぞ、みんな!!」
ライラ「待ってルディ! ジオ! わかってんの? 暴走したシステムを止めないと、モタビア自体が 人の住める星じゃなくなるんだよ? フレナを…」
ジオ「生きとし生けるものの絶滅、けっこうではないか? 生命あるものに死を! 形ある物に破壊を! それこそが 我が望み!」
ルディ「めちゃくちゃだよ、そんなの!」
ジオ「我が神は このアルゴルに いかなる生命の存在をも許さない! すべては無に帰するのだよ。わたしが、この手で、それを成す!」
ルディ「それじゃ おまえ自身も いなくなっちゃうじゃないか!」
ジオ「我が神が それを望むのなら、それは我が望みでもあるのだよ…。」
ハーン「く、狂ってる…!」
ジオ「戯れ事は終わりだ。わたしのジャマをする者には消えてもらう。わが神の意志に背いた おのが愚かさを呪うがいい。わが 唯一にして絶対なる神、「ダーク・ファルス」さまのな…!」
ルディ「「ダーク・ファルス」!?」

ジオとの戦闘中

ライラ「ルディ! 危な…あああっ……!!」
ルディ「ライラっ!?」
ハーン「これは…マズイですよ!」
ファル「ここはいったん退きましょう!」
ルディ「く…くそぉ!!」
ルディ「ま、負けた…!」
パイク「く、くっそぉおおおお!!」
ファル「ルディ! ダメよ!! レスタでもライラさんの傷が治らない!」
ルディ「そんな! ライラ!!」
ハーン「ルディ、一度どこかの村にもどった方がいい!」
ルディ「…ちくしょう!」

クルップ この時点でサーヤと初対面時

サーヤ「ハーン! 帰ってきてくれたのね! …でも、どうかなさったの!?」
ルディ「ハーン、このひとは?」
ハーン「ぼくの婚約者のサーヤです。」
サーヤ「初めまして。サーヤともうします。」
ハーン「サーヤ、あいさつは後だ! 今はライラさんを…!」
サーヤ「たいへん! 早くベッドに!!」

クルップ

ルディ「ライラ…。」
ハーン「これは…わからないよ、どういう症状なのか…。」
パイク「いっこうに良くならないな…。」
ルディ「ジオ…あいつは今までに戦ってきた相手とは 何か違っていた…!」
ファル「何物をも受けつけない 悪しき力に守られていたような…そんな気がしました…。」
パイク「くそォ! ジオのヤロウ!」
ハーン「でも、フレナは助けだせたんだから ナルバスを止めてしまえば…!」
フレナ「それはダメですわ! だってナルバスはジオスフォートの地下にあるんですもの! というより、ナルバスの上にジオが城を建てた、ということですけれど。」
ルディ「あの結界の下か!!」
パイク「やはりジオを倒さねば…!!」
ライラ「ス…レイなら…」
ルディ「ライラ! しゃべっちゃダメだよ!」
ライラ「スレイなら…何か…手を知っているはずだよ…」
ファル「ライラさん、あたしたちでジオは やっつけるから…いいのよ!」
ライラ「いいかい…今のあたしらじゃ…どうあがいても勝てない…! ジオの…マジックバリアを…何とかしないと…。」
ルディ「マジックバリア!?」
ファル「「マジック」! そんなもの、千年以上前に絶えて久しいはず…!」
ハーン「あ! スレイ、確か「マジック」を使ってたよ! フレエリとか…!」
ライラ「そう…だから…スレイに協力して…もらえば…ううっ!」
ファル「ライラさん! ルディ、スレイ…さん、って?」
ルディ「ああ、いけすかないキザ野郎だよ! でも…確かに…くやしいけど、あいつに頼むしかないみたいだな…」
ハーン「スレイって確か、ドリンじいさんと どっか行っちゃったんじゃないか?」
パイク「ドリンじいさんなら…「ラデアの塔」かもしれない。再び ラデアの塔の門を開けねばならんか…と言っていたからな。」
ルディ「ラデアの塔って…?」
パイク「オレも よくは知らないんだがな、東の流砂の先の半島にあるらしい。ドリンじいさんは あそこに大事な物が眠っていると言っていたよ…。」
ルディ「流砂なんてどうやってこえるんだ? スレイやドリンじいさんは…。」
パイク「そこまでは知らないよ! それこそマジックでも使うんだろ?」
フレナ「だいじょうぶ、おまかせください! 「ランドマスター」がありますわ!」
ルディ「ランドマスター? 何それ?」
ファル「ランドマスターが まだ残っているっていうの?」
フレナ「ええ、その通り。旧文明の万能装甲車、ランドマスター! あれなら 流砂なんか 物の数ではありませんわ! そう…ちょうどここから南の、マシンセンターに行けばあるはず。」
ルディ「マシンセンター…そんなのあったっけ?」
フレナ「わたしと来てくだされば わかりますわよ。」
ハーン「よし! じゃあ 急いで また出発しましょう!」
ルディ「…ハーンは、ここに残ってくれないか?」
ハーン「え? そ、そんな…。」
ルディ「残って、ライラを みていてほしいんだ。それに、ハーンには そこの かわいい彼女もいるしね!」
ハーン「う…しかし…。」
ルディ「ライラ、きっとスレイを見つけてくるからね!!」
ライラ「ルディ…!」
ルディ「ハーン…ライラを頼むよ!」

クルップ

ライラ「うっ…ルディ…そんな情けない顔するんじゃないよ…フフ…くうっ!」
ルディ「ライラ…しっかり…!」
ハーン「ライラさん! しっかりしてください!!」
サーヤ「これはいったい どんな病気!? こんな苦しそうなの見たことないわ。まだ意識があるのが不思議なくらい…本当に意志の強い方ですのね…!」
※「ハーンがお世話になりました。」
※「ハーンも生意気なことを言うようになったものじゃ…。このあいだまで ヨチヨチ歩いていたと思ったがの。」
※「おとうさん、ハーンも もう りっぱな大人ですよ。」
※「先生がいなくなったから 今のうちトイレに行ってきちゃおうかな?」
※「赤い服のおねえちゃん、病気なの? はやく なおるといいね!」
※「いくらけがしたからってさ、婚約者のやとったハンターに 一日中 つきそってやるなんて…サーヤ先生も お人好しだよな!」
ルディ「………」
※「先生が しばらく自習してなさいって。…さびしいなぁ。」

マシンセンター

ルディ「うわー! びっくりした!」
フレナ「ささ、えんりょなく 入ってくださいな?」
(コントロールキーを取らずにパネルに触れる)
フレナ「すみません。わたしとしたことが… 「コントロールキー」がないと マシンの起動はできませんの。」
ファル「ここも…生きているんですね。シードやナルバスから独立して…」
フレナ「ここには、他にも多くのマシンが格納されていますのよ。でも 長いこと使っていなかったから、メインテナンスが必要かも…」
ルディ「なんだか知らないけどすごいなー。こんな機械、よく扱えるね。その調子でシステム暴走を止めようとして、ジオに捕まったのかい?」
フレナ「ええ、そうですわ。乱暴な方ですね、あの方。」
パイク「フフ…面白いこと言うな、あんた。」
フレナ「でも、みなさん、ジオを倒しても根本的解決にはなりませんのよ?」
ファル「え? システムの暴走はジオが起こしたんじゃないの?」
フレナ「ええ。「ゼラン」が異常な命令を出したのが原因ですの。」
ファル「そんな! ゼランが、まさか!」
ルディ「ゼラン、って何だよ?」
フレナ「アルゴル星系の環境維持システムを統括する総合管理ベース「ゼラン」。モタビアの反対側を公転する軌道ステーションですわ。」
パイク「ひゃあー。」
ルディ「そこまでいくと手に負えないなぁ。」
パイク「まず、ジオを倒して ナルバスを止めることを考えようぜ!」
ルディ「ああ、そうだな…! ジオを倒してもダメ…? となると 気になるのは…ダーク…ファルス!」
フレナ「良かったぁ! 大丈夫です! ランドマスターは今すぐ動かせますわ! 外に出ましょう。ランドマスターが出てきますわ。」
フレナ「どうです、この光沢、重量感! 機能美あふれるデザイン! ほれぼれしますでしょ?」
ルディ「え…あ……そ、そうね!!」

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