ゼマ

ホルト「おお? や、ハーンではないか! イヤここはスゴい所だぞ!! 先文明の遺産がゴロゴロしとる! ちょうどいい、おまえも…」
ハーン「ホルト教授! 何言ってんです! あなたは 今の今まで ジオに石にされてたんですよ?」
ホルト「ああん? そーなの? まぁ 今こうしてピンピンしとるんだから気にするな! よぉし! すぐに調査再開じゃ! ハーン!」
ハーン「はい!」
ホルト「おまえはな、アカデミーに戻って事の次第を報告しとくれ。」
ハーン「……はぁ。」
ホルト「よぉし! バースバレーの奥に出発じゃあ!!」
ライラ「ヘンなじいさんだねぇ…! でもまぁ、一件落着ってところね。」
ハーン「どうもすみません、ロクにお礼も言わず…あんな人ですので…。」
ルディ「気にしないでよ、ハーン!」
ライラ「さて、ひと仕事終わって疲れたわ。今日はゆっくり休もう、ルディ?」
ルディ「うん!」
ハーン「ぼくは アカデミーに戻るよ。今までのことを報告しとかなきゃ。」
ルディ「うん…パイクは?」
パイク「オレか? オレは…ジオを倒しに行くさ。…たとえひとりででもな!」
ルディ「そんなムチャな!!」
パイク「ムチャでも何でも かまうもんか! もう…決めたんだ!」
ライラ「…仕事もひとくぎりついたし…本来なら ハンターギルドのあるアイードの街に帰るところよね…」
※「うわぁぁあ!」
ライラ「何っ?」
ルディ「悲鳴だ!!」
ハーン「こ、こんな…き、教授は!?」
ライラ「行くよ、ルディ!!」
ルディ「はいっ!!」

戦闘終了後

ルディ「ふうっ…今のはどう、ライラ?」
ライラ「そうね、少しは ましになってきたわね。」
※「たたりじゃ! 聖域をおかすから こんなことになるのじゃ!!」
ルディ「…たたりか…この奥、いったい何があるっていうんだろう…!?」
ハーン「なんてこった! 教授はまだ中だ! …………あの……ライラさん?」
ライラ「1000メセタにしとくわよん。」
ハーン「……け、結婚資金が……」

ゼマ

※「ここはゼマ。バースバレーってのが奥にあるけど かかわらん方がいいんじゃないかね」
※「元通りになったのはいいけど、またジオが襲ってくるんじゃないかしら。この子たちだけは なんとしても守らないと…。」
※「ジオが手をふり上げた瞬間、目の前がまっくらになったんだ。気がついたら あんたらがそこに立っていたというわけさ。」
※「よかった よかったよー。」
※「ママもパパも元気でよかったわ!」
※「だいたいあのバースバレーっての、わかんないんだよな。聖域っていうから あんまり近づかないようにしてたけど…ときどき うなるような音が奥からするんだぜ!」
※「怪物は出る、ジオは来る…。この村は呪われているのか…?」
※「北の橋の向こうに でっかい隕石が落ちたのよ! ナルヤの村が近いはずだけど、無事だったのかねぇ。」
※「生命の聖域」か…。なぜ そのように呼ばれ、なぜ あのように祭られているのか…この おいぼれにも わからんのじゃよ。」
※「橋が壊れてしまったおかげで ウチの主人…アイードに行商に行ったきりなの。帰れなくて困ってるに違いないわ!」
※「ナルヤの先のアイードの街ってさ、でーっかいんだろ? いっぺん行ってみたいなぁ。」
※「調査隊なんかが来てバースバレーを荒らすからこんなことになるんだ! モタビア・アカデミーの人間は もう帰ってくれ!!」
ハーン「……………」
※「やぁ、あんたたちが ぼくらを助けてくれたのか。ありがとうよ。」
※「村の北にある橋が壊れてるんだよ。今、大急ぎで直しているから、もうすぐ 渡れるようになるぜ。」

バースバレー奥

※「うう…奥からモンスターが…」
※「ホルト教授は奥へ行ったっきりだ…おそらく…もう…」
ハーン「そんな…!」

バイオプラント

ルディ「うわっ! なんだ!?」
ハーン「しっ、死ぬーっ!」
ライラ「大の男がオタオタすんじゃないよ! …なんでもないじゃないか!」
ルディ「ほ、ほんとだ…。」

バイオプラント最深部

ハーン「教授! よくご無事で!」
ホルト「おお、ハーン! 助けにきてくれたのか! でかした!」
ライラ「どうやらここは安全みたいね。でも よくひとりで逃げてこられたわね?」
ホルト「ああ、いや、危ないところを この人に助けられての。」
ルディ「?」
ファル「ようこそ、みなさん。歓迎します。」
ルディ「…………!」
ライラ「あ…あんたは?」
ファル「ファル、っていいます。よろしく。」
ルディ「……ファル……」
ライラ「その耳…! あんた、何者なの…? それにここはいったい……!?」
ファル「ここは バイオプラント…千年前の文明が作りだした生命工学の研究施設です。」
ハーン「こ、これが古代超文明の…! まだ動いてるじゃないか!?」
ファル「ええ、そうです。それも、ここだけではありません。他にも千年前のシステムで、機能を維持してる物はたくさんあります。そういうシステムが「大崩壊」後もモタビアの気象や地殻・生態系を…コントロールしてきたからこそ、人間は絶滅をまぬがれたのです。」
ハーン「…ほ、本当なのか、それは…?」
ホルト「しかし、それにしては最近の環境破壊…ひどすぎやせんか…?」
ファル「コントロールシステムが機能を維持していたといっても、あなた方がかろうじて生きていけるレベルを保つのがせいぜいでした。でも、それらのシステムさえも 今や 暴走を始めているんです!」
ライラ「ルディ………わかる?」
ルディ「え?………いやぁー……。」
ハーン「じゃあ最近増えたバイオモンスターって…もしかしてここから……!?」
ファル「ええ…残念ながら…。……あとは「シード」からお聞きください……こちらです。」
ライラ「「シード」??」
ライラ「で、シードとかって人はどこだい?」
ファル「…目の前にいますよ。」
ライラ「え…な、何?」
シード「わたしはこのバイオプラントの管理コンピュータ「シード」です。」
ハーン「す…すごい…! 人工知能だ!!」
ホルト「し、信じられん!」
シード「おっしゃる通り、こことて例外ではありません。暴走を始めています。システムは わたしの手を離れ、有害モンスターを生み続けています。」
ハーン「やはり……!」
シード「このまま 各システムの暴走を放置し続ければ…モンスターに加えて、異常気象や地殻変動が さらに激しくなり、このモタビアは滅亡してしまうでしょう…!」
ハーン「……………どっ、どどどどどどーしよう!」
ライラ「システムを止めるしかないね!」
ハーン「だって止めたら止めたで生きていく環境は保てなくなるんじゃ…!」
パイク「わざわざ かきまわしてるよりはいい!」
ルディ「でもそのシステムって あちこちに たくさんあるんじゃないの?」
ファル「だいじょうぶ。各システムにエネルギーを供給しているプラント「ナルバス」さえ停止させれば すべてのシステムがダウンします。」
シード「まず ナルバスの管理アンドロイド「フレナ」を助けてください! ナルバスを止められるのは彼女しかいないのです!」
ライラ「助ける? 助けるってどういうことよ?」
シード「フレナは今、ジオという男に捕らわれているのです。」
ルディ「またジオか!!」
ハーン「いったい何者なんだ!?」
シード「ジオという男が何者なのかは わたしにもわかりません。しかしジオがフレナを幽閉しているという情報は確かに得ています。」
ライラ「わかったよ、そのフレナってのを助ければいいんだろ? いったいどこに捕まってるっていうんだい?」
ファル「ジオの城です…その名を「ジオスフォート」…!」
ハーン「それってもしかして…マイルの流砂の向こうの……?」
ルディ「あの まがまがしい城か!! あの場所だったら、ゼマの北から回りこむしか…!」
ライラ「かなり遠回りだけど…でもこんな話 聞いちまっちゃ行くっきゃないね! フフ…なんだか久しぶりに わくわくしてきちゃった! ついでに いけすかない ジオとかってのもノシてやるか!」
パイク「おお! そうか! そうこなくちゃな!」
シード「行ってくれますか? ではファルを…連れて行ってあげてください。」
ライラ「このコはいったい何なの? 妙にそのへんの事情にもくわしいし…」
シード「わたしの…子供です。」
ホルト「もしや…あんたの作った人工生命だというのか!?」
シード「そうです。「大崩壊」前のプロトタイプの遺伝子情報を元に、千年間改良を重ねてきたものです。一通りの教育もほどこしてあります。必ずあなたがたの力になりますよ。」
ライラ「シード……わかった、あずかるよ!」
ファル「よろしくお願いします! あたし、一度 外の世界へ行ってみたかったんです!!」
シード「ファル…気をつけて…。」
ライラ「よし! ジオスフォートへ向かうよ!」
ホルト「わしは一足先にアカデミーに戻る! このことを広く世間に知らせねばな」
シード「わたしが モンスターの発生を抑えるには 方法はただ一つ…。千年にわたる研究の成果を世に送り出した今、それを実行するに なんら支障はない…」
ファル「外だぁああ! 空って…こんなに青い…! お花…きれい…! うわぁああ…すてき…!!」
ルディ「今までずっとプラントの奥にいて、見る物すべてが新鮮なんだなぁ…。」
(シード、自爆)
ルディ「え…爆発!?」
ライラ「…………!」
ファル「シード!」
ライラ「ファル、あんたはシードの意志を継いで行くんだ! もう後ろを見るのはやめな!」
ファル「………はいっ!!」

ゼマ シード自爆後

※「ここはゼマ。バースバレーってのが奥にあるけど 入口が ふさがっちまったよ。」
※「バースバレーの入口がふさがって 静かになったのはいいんだけどさ、音がしなきゃしないで かえって 気になるもんだな!」
※「おお、あんたたちか。北の橋、直ったから渡れるぜ。」
※「橋が直ったんですって? これで、ウチの主人も帰ってきてくれるわ。うれしい!」

ゼマ 「白銀の兵士」解決後

※「ここはゼマ。もう 安心できる街じゃよ…。」
※「この世は なべて コトも無し、だといいな!」
※「安心していいのでしょうか…?」
※「もう こわいコトないんだよねっ!」
※「ママ! パパ! うふふっ。」
※「キカイども、来なくなったみたいだな!」
※「もぉぉぉぉぉおお 何も 出たり来たりしないんだよな?」
※「もう だいじょうぶだって? ほんとかね! ひゅー!」
※「やってくれたか。ありがとうよ。」
※「あんたたち、けっこうやるじゃない?」
※「本当にもう安心なんだろうな? 信用できないぜ、まったく!」
※「あのヘンな機械、出てこなくなったみたい…。」
※「もう おんもへ行ってもいいってさ。へへ!」
※「世話になりましたな。」

「深遠なる闇」出現後

※「ヘンなマシンは出てこなくなったけど…。」
※「南の方が騒がしいが…。」
※「せっかく、マシンが出なくなったと思ったのに…!」
※「ヘンなマシンも、最近とんと見かけなくなったのぉ。」

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