ライラ「ルディ、仕事だよ! さっさと支度しな! あんた、これがハンター登録されて初仕事なんだ。気合い入れなよ!」
ルディ「そうか、もう「見習い」じゃないんだ。」
ライラ「あんたは今日からこのライラさんの正式なパートナーなんだからね! さ、行くよ!!」
ルディ「で、今回はどこへ?」
ライラ「ちょっと遠いね。ピアタの街のモタビア・アカデミーだよ。」
ルディ「へー。あの学問の街! いったい何があったんだろ。」
ライラ「さあね。「とにかく来てくれ」の一点張りでね。くわしい事は向こうに行ってからだよ。」
ルディ「せっかくだからアカデミーを見物したいなぁ。」
ライラ「何のんきなこと言ってんだい!ボヤボヤしてると おいてくよ!」

AW2284
出没するモンスター そして
依頼を受け、その対処にあたる
ハンターと呼ばれる者たち
それは この惑星モタビアにおいて
ごく日常的は光景であった。
そう、このときも…

ルディ「あれ? うろうろしてたら ライラとはぐれちゃったよ。ライラを探さなきゃ…。」
ライラ「ルディ、探したよ! どこほっつきあるいてたんだい?」
ルディ「ライラ!」
ライラ「さ、ついといで! 学長に会ってくわしい依頼内容を聞かなきゃね。」

ピアタ

※「あ、あなたがハンターの方ですか? はやく モンスターを退治してくださいね。」
※「1ヶ月くらい前から 地下室に怪物が現れるようになりました。おそろしくて研究どころじゃありませんよ!」
※「学長に頼まれたハンター? おまえみたいなガキが!? だいじょうぶなのか? 泣きべそかいたって助けに行ってやらないぞ」
※「お、きれいな おねえちゃん! そんなガキより俺とつきあわない?」
ライラ「きえな!!!!」
※「学長室なら そこの一番奥だよ。でも最近態度がおかしいんだよね。なんかビクビクしちゃってさ。」
※「ここモタビア・アカデミーは宇宙の真理を探求し、学問を広めるモタビア星最大の研究機関です。どうです、りっぱでしょ?」
ルディ「おもしろそうな所だね、ライラ。」
ライラ「そぉ? あたしは興味ないなぁ。」
※「千年前、我々は宇宙を駆ける船までも持っていたらしいですね。でも今は 遠く空にうかぶデゾリスも望遠鏡でながめるだけ。ああ! 一度でいいからデゾリスに行ってみたいな!」
ルディ「別の星に行くなんて夢みたいな話だね。」
※「かつてアルゴル太陽系には三つの惑星があったが、「大崩壊」の時に第一惑星「パルマ」は失われ、今は「デゾリス」と、この「モタビア」を残すのみじゃ…。」
※「おんや? 見なれない顔だね。うわっ! ぶっそうな物ぶらさげてるなぁ! ち、近よらないでくれたまえ!」
ライラ「何だい、失礼なヤツ!」
※「ハーン! そんなヤバンな連中をつれてくるのはやめてくれたまえ!」
ライラ「ったく、いけすかないヤロウだね! ちょいと シメてやろうか?」
ハーン「ああっ! そんなものしまってくださいよぅ!」
※「ぼくは歴史の勉強をしてるんだけど昔からこの星ってロクな事ないね。おまけに ここんとこの異常気象、土地の砂漠化、出生率低下……。将来を悲観しちゃうよなぁ。」
ライラ「クラい。クラいわ。」
ハーン「無理ないですよ。ここ最近とくに環境悪化が激しいですからね。」
ハーン「ああっ! 学長が頼んだというハンターってどんな人なんだろう? 頼りになりそうな人だったらいいんだけどなぁ……。」
ライラ「…ひとの話きいちゃいないわ。」
※「モンスターがこわくて にげだしたいのは やまやまだが、学長が市民にシラをきっている手前おとなしくしてなきゃいけなくてな。」
ハーン「体面をとりつくろうのだけは いっしょうけんめいですからねー。」
※「半年ほど前から地殻変動が激しい。怪物たちも異常発生してきとる! このままでは この星は おしまいじゃよ…。」
ライラ「なげいてばかりじゃ どうにもなんないよ、おっさん!」
※「千年前、マザーブレインの破壊で社会生活は混乱し、その上…惑星パルマの爆発によって その破片がモタビアを直撃した。こうして 過去の文明は消滅した。これを「大崩壊」と呼ぶ。…おっと君たち、学生じゃなかったのか。こりゃ失礼。」
※「わたし見たわ! 真夜中、あやしい男たちが 大きな荷物をアカデミーに運びこんだの! しばらく前の話だけど、いったい 何だったのかしらね!!」
※「なんだい、あんたたち。なれなれしく声をかけないでくれ!」
※「ここはモタビア・アカデミーの学生寮だよ。わたし? わたしゃ 管理人ですけどね。」
※「明日までのレポートを まだ一枚も書いてないんだ。とほほー。」
※「アカデミーに行くより ここでのんびりしてた方が楽しいな!」
※「となりの部屋の女の子が ヘンな宗教に かぶれちゃってさ。この前から行方がわからないんだ。いったい どこへ行ったのかなぁ。」
※「きゃああ! 着替え中よ! 出てって出てって!!」
※「いやぁ、こないだ この噴水に飛び込んだらしいんだけどさ、それが全然おぼえてないんだよ。ま、とにかく楽しかったね! 君たちも たまには 我を忘れてウサを晴らすと いいんじゃない?」
※「おや? お客さんだ、めずらしい。失礼。ここは学園都市だから宿屋なんて はやらないんですよ。」
※「北東にいったマイルの村ってとこにぼくの実家があるんだけど、最近 仕送りがこないんだ。忘れてるのかなぁ。仕方ないからバイトでも探そっと。ハンターなんてカッコいいかもね。」
※「学長の命令で 今はどなたも ここを通すわけにはいきません!」
※「この街の壁は がんじょうで どんな怪物も入っちゃこられんよ。だから最近出るヘンなモンスターは街の中に原因があると思うんだな。オレは アカデミーのヘンな研究があやしいと にらんでんだ。」
※「なんかモンスターが増えたなぁと思っていたら、最近街の中にも出るらしいんです。これは何かの前兆なのでしょうか?」
※「アカデミーの学生ったら、もう毎日うるさくって! この間も そこの噴水に飛び込んで大騒ぎ! まわりの迷惑を考えていないのかしら? 何とかしてほしいわ…。」
※「ここはまだ平気だけど、マイルの村では 井戸もかれてきてるってさ!」
※「こわい怪物が出るから夜は家の外に出てはダメだと言ってるんですが…。」
※「少しくらい へいきだよ! ママは心配しすぎなんだ。」
※「あたしは地質学をやってるのよ。最近 地質が悪くなる一方で、この農園も全然作物ができないの。農学部のカレだって泣いてるわ!」
学長「よろしく お願いしますよ」
学長「なんだ、ハーン、この人達のジャマをしちゃいかんよ。」

学長室にて

学長「よ、ようこそいらっしゃいました。わたしが当アカデミーの学長です。えーと、ハンターのライラさんと アシスタントのルディさんですな?」
ライラ「おことばですが、ルディはもう あたしの大切なパートナーですわ。それはともかく、早速くわしい事情をきかせていただきましょ?」
学長「はい。じ、実は、1ヶ月ほど前から……学内に 謎のモンスターが現れるようになったのです! どうやら地下室をねじろにしているようで、今は出入口を閉鎖して、なんとか、事なきをえていますが、いつまた現れるか……。どうか これを全滅させていただきたいのです! 事は穏便にすませたいので、腕利きと評判のライラさんに……」
ライラ「ええ、そのくらいは バッチリおまかせのおやすいごようですけど いきなり アカデミーの中に出てくるっていうのは変ですわね。モンスターも普通は さすがに街の中までは入ってこないものです。…そのモンスターに何か心当たりはございませんの?」
学長「そ、そそそんな何も心当たりなんか あるもんですか! いいから はやくモンスターを退治してきてくださいっ!! そのために 高い金を はらうのですからな!」
ライラ「なぁんか うさんくさいわねー。あの学長、おちつきがなさすぎる。」
ルディ「モンスターが コワいんじゃないのかなぁ?」
ライラ「どうも それだけじゃなさそうね。ちょっとおもしろくなってきたよ!」

ハーンとのやりとり

ハーン「えっ! あなた方がハンターさん? ……ホントに?」
ライラ「信用できないっての?」
ハーン「いえそんなことありません! ありませんったら!」
ライラ「学長の許可があるんだから ここを通してもらうわよ。」
ハーン「ま、待ってください! ぼくも連れてってください!」
ライラ「…なんか わけありみたいね?」
ハーン「ぼくは このアカデミーで助手をしている ハーンという者です。実は、ぼくが師とあおぐ ホルトという教授が、研究のため バースバレーへ調査に行ったまま 連絡がなくて…。それで ぼくは今、教授の行方を探してるんです!」
ルディ「バースバレーっていったら、昔から生命の聖域と呼ばれる謎の谷だね。」
ライラ「でも、それとこのモンスター騒ぎがどう関係あんのさ!?」
ハーン「教授をはじめとする調査団が行方不明になったあと、学長は…探そうともせず バースバレーを立入禁止にしてしまったんです! どういうことなのか問いただしても ごまかすばかりで要領をえなくて…そして その1ヶ月後にこのモンスター騒動! ぼくは 絶対に何か関係があるといらんでるんです!」
ライラ「ふぅん、まぁ確かにあの学長のそぶりはアヤしかったわね…。」
ハーン「こうなったら 自分で地下を調べてやろうと思ったんですけど、なにぶん やっぱり おそろしくて……ハハ!」
ライラ「それで あたしらが来るのを待ってたってわけ?」
ハーン「そそ、そうなんですよ! いやぁ話がはやい!」
ライラ「100メセタ!」
ハーン「はぁ?」
ライラ「100メセタで 連れてってあげるわよ。まさかあたしにタダで物を頼もうと思ってたわけじゃないだろうね?」
ハーン「うっ…しかし学長からだってお金は…」
ライラ「それとこれとは話が別よ! さ、どぉすんの?」
ハーン「……はらいます……。」

地下室にて

ライラ「こ、これは…!!」
(戦闘終了後)
ルディ「やったぁ!!」
ライラ「ルディ! まだふみこみが甘い! 腕の振りもおそいよ!!」
ルディ「え? でも今のは我ながら なかなか…」
ライラ「口ごたえしないっ!!」
ルディ「はい。」
ライラ「さて…ハーン君? ちょいと来なさい。」
ハーン「はっ?」
ライラ「このでっかいガラスびんは何なの? ほら言ってごらん!?」
ハーン「えっ! いや、その……」
ルディ「ねぇ、もしかして この中でモンスターを飼ってたんじゃない? …だとしたら モンスターは「謎」でもなんでもない…!」
ハーン「しっ、知りませんよ! こんな部屋 ぼくだって初めて入ったんだ! こんなものがこの大学にあるなんて 今初めて知ったんですよ!!」
ライラ「……」
ハーン「ほ、本当ですってば!!」
ライラ「…あながちウソでもなさそうね。」
ハーン「学長なら知ってるはずですよ! このカプセルがいったい何なのか!」
ルディ「そして ホルト教授の失踪と どう関係があるのか…か。」
ライラ「ふん、上等じゃないの! いくよ! ルディ!!」
ハーン「ああっ! 待って! おいてかないでくださいよ!!」

学長室に行く前にリューカーを唱える

※「外へ出ちゃダメだって言ってるじゃないですか、全くもう!」

退治後、学長室にて

学長「ど、どうしたのです? えらい剣幕で。モンスターを倒していただけましたかな?」
ライラ「ああ仕事は終わったけどね、ちょっと聞きたい事があるのさ!」
学長「………」
ライラ「地下におかしなモノがあったのは あたしの見まちがいかしらね!?」
学長「………」
ライラ「あんた! なんか隠してるね!? 隠し事をされんのは あたしゃ世の中で6番目にキライなんだよ!」
学長「ううう苦しい! 手をはなして…話します話しますからぁ…最近、新種のモンスターが大量発生していることはご存知でしょうな?」
ライラ「ああ、おかげで仕事には困らないからね。」
学長「ホルトという教授がバースバレーにその発生源があるとつきとめ、調査に向かったのが 3ヵ月前のことでした……そしてその奥に 古代超文明の遺跡を発見したというのです! 調査隊は モンスターの培養カプセルを持ちかえり、すぐに第2回の調査に向かいました。しかし……」
ハーン「誰ひとり帰ってこなかった……。」
学長「…その通りだ、ハーン…。」
ハーン「なのに あなたは捜索隊も出さずバースバレーを立入禁止にした!」
学長「違う! 捜索隊は…捜索隊は出そうとしたんだ! だが…」
ライラ「なんかあったのかい?」
学長「その時、「ジオ」となのる男が私の目の前にあらわれたんだ…」
ライラ「ジオ…! きいたことあるよ。インチキ魔道士のジオ!」
(回想)
ジオ「モタビア・アカデミーの学長にあられては ご機嫌うるわしゅう…」
学長「誰だ! あんたは!?」
ジオ「我が名はジオ…暗黒の魔導士ジオ…バースバレーには手を出すな…」
学長「なんだと……!」
ジオ「以後バースバレーに 人を向けるようなことがあれば…」
学長「ひっっ!!」
ジオ「いいか……バースバレーに手出しは無用だ…」
(回想終わり)
ハーン「調査隊員のひとりだ…!」
ルディ「それで バースバレーのことを発表もしなかったし、モンスターも内密に処理しようとしたっていうわけですか…。しかし…何だっていうんだ…? 古代超文明の遺跡……ジオ……」
ライラ「なんかキナくさいねぇ…。」
ハーン「……教授…くそぉ! ぼくは行くぞ! バースバレーに!」
ライラ「ふーん。この時期 サンドワームの産卵期だから 気をつけてね。あと野盗もあの辺多いから。」
ハーン「あの…ライラさん?」
ライラ「300メセタに必要経費、1メセタも まからないわよ。」
ハーン「………。バースバレーは北東です! 急ぎましょう! …ぐすん。」

退治後、ピアタ

学長「…行くのか…ハーン。」
※「ありがとうございました! これで安心です!!」
※「おお、やってくれましたか! ありがとうございました!」
※「モンスターを やっつけたって!? ねえちゃんとガキが……? …あっと、いや何でもありません! 何でもありませんとも! あはは!」
※「学長室なら そこの一番奥だよ」
※「モンスターをやっつけたって? やれやれ、ほっとしたよ。」
※「今思うとあの大荷物はモンスターと何か関係があったのかしらね!!」
※「ここは学園都市ピアタ。学問にたずさわる者の街です。」
※「モンスターは街の中にはもう出ないんだそうですよ。よかったよかった。」
※「モンスターは なんとかっていうハンターがやっつけたんだって?」
※「これで安心して子供を遊びにやれますわ。」
※「何も出なくなったんじゃ もう夜 抜け出すのもつまんないな!」

ホルト救出後

学長「これ以上 民衆のパニックをあおることはない! そうは思わんか?」
ホルト「これを発表しないで 何とするんじゃ…このタヌキめ!!」
※「いつぞやは お世話になりました。」
※「見おぼえあるけど……誰だったっけ?」

ライラ、ハーン離脱後

※「まったく、ハーンがこんなヤバンな人間と知り合いだとはな!」

ライラ死後

学長「かかわりたくないんじゃ。もうここへは来ないでくれんか。」
ホルト「ハーン…なんとかしてやりたいが…。」
ハーン「やぁみんな、ひさしぶりだね! でも…だめだ…。アカデミー首脳部は頭がカタいわ、臆病だわで…何もしてくれないよ。」

シアム加入時

ハーン「ふーん…考古学者ねぇ…。知らない顔だなぁ。」

「アカデミー女学生の失踪」解決後

※「お世話になりました。」

「深遠なる闇」出現後

※「ここはピアタですが、それどころじゃありません! この北、マイルの近くに謎の大穴が!」
※「マイルの村が死の街になってるっていうのは本当なのか!? おやじ…おふくろ…!!」
※「こ、この世の終わりだ…!」
※「穴から毒が出ているって? おい、本当か!?」
※「どどどどうすればいいんでしょう! 逃げ出したいけど あては無し…。」
※「あわわわわわ!」
※「もう宿屋どころじゃないねぇ!」
※「たっ、助けてくれ!」
※「穴があいた、ってだけじゃ 何がなんだか…!」
※「こう騒がしいと、ますますアカデミーに行きたくなくなるぞ。」
※「何か…ひどく頭が痛いわ…。これは…いったい…!?」
※「何があったって?」
※「それでも着替え中よ! 出てって出てって!!」
※「マイルがダメなら、ここも もう危ないぞ!」
※「何? 何ごとですか??」
※「何があったの? ねぇ、教えてよぅ!」
※「突然、地面が陥没したというだけでは片づけられない状況だわ!」
※「こんな、こんなことって!」
※「ホレ見ろ、もうおしまいじゃよ…。」
※「世の中 色々あるもんですなぁ!」
※「やっぱりロクな事ないんだ、この星は…!」
※「たっ、助けてくれ!」
※「こんな、こんなことって!」
※「こんなバカな事があるなんて…!」
※「宇宙よりも 今は地面にあいた穴ですよ!」
※「これからいったい どうなるんだ?」
学長「かかわりたくないもクソもない。もはや 目はそむけられんな…!」
ホルト「これは いったい どういうことなんじゃ!?」

ハーンがパーティにいる時

学長「かかわりたくないもクソもない。もはや 目はそむけられんな…! ハーン…たのむぞ…!」
ホルト「ハーン、おまえにまかせたぞ。」

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