スーパーファミコン(ハ行)


ファイナルファイト(カプコン 1990年12月21日発売 8,500円)
同名AC作品の移植作。ベルトスクロールのアクションゲーム。全5ステージ。
コーディーとハガーの2人から1人を選択し、暴力集団「マッドギア」にさらわれたジェシカを救出し、マッドギアを壊滅させるのが目的。パンチやジャンプ、武器を駆使して敵を倒していく。
SFC版では容量的不足やハード性能差といった都合から、プレイヤーキャラからガイが削除され、2人同時プレイもできなくなっている。ステージ4が丸々削除され、一画面に登場する敵キャラも最大3人となっている。他にも変更・削除された項目はかなり多いが、基本的なゲーム性の部分ではうまくAC版を再現しており、爽快感あるプレイを楽しめる。

ファイナルファイト ガイ(カプコン 1992年3月20日発売 8,500円)
先にに発売された『ファイナルファイト』では容量の都合でカットされたキャラクター「ガイ」を主人公として登場させたソフト。ファンの要望に応える形で限定発売された。アレンジサウンドを収録したシングルCDが付属されていた。
オープニングの演出の変更やアイテムの変更といった追加要素はあるが、ベースとなる部分は前作とほぼ同一。ガイが登場するかわりにコーディーが削除されてしまっている。プレイアブルキャラはガイとハガーの2人。容量もそのままなので、AC版から削られた要素もほぼそのまま。前作から1年以上経過しての再移植なだけに、主人公が変更されただけというのは物足りない。

ファイナルファンタジーIV(スクウェア 1991年7月19日発売 8,800円)
『ファイナルファンタジー』シリーズ第4作目で、プラットフォームをSFCに移しての初の作品。
軍事国家「バロン王国」の飛空艇団隊長セシルは、王から受けた任務に疑問を抱きそのことを王に問うが、隊長の任を解かれてしまう。代わりにミストへ幻獣退治に赴くことを命じられる。セシルは親友カインと共にバロンを旅立つ。
プラットフォーム変更に伴いグラフィックやサウンドはパワーアップ。特にサウンドには力が入っている。シナリオは物語性を重視しており、完全な一本道で自由度はほとんど無い。パーティに加わるキャラの人数は多く、物語の進行にあわせて随時入れ替わっていく。他のシリーズ作品と違い、ジョブやクラスチェンジといった要素は無く、成長システムはシンプルである。魔法もレベルアップで覚える。キャラ育成の自由度は非常に低い。
本作から戦闘シーンに、時間の概念を導入した「アクティブタイムバトル」というシステムが採用され、戦闘がリアルタイムに進行するようになった。時間経過を生かした魔法や特殊攻撃が追加され、スリリングな戦闘が楽しめる。『FF』シリーズで唯一の5人パーティ制である。