スーパーファミコン(ア行)


アクトレイザー(エニックス/クインテット 1990年12月16日発売 8,000円)
SFC最初期に発売された、横スクロールのアクション+シミュレーションゲーム。エニックスのSFC参入第一弾。
プレイヤーは戦士型の石像に宿った神を操作し、敵を倒していく。魔物に封印されている人間を助けながら世界を創造していく。
ひとつの地域は「アクションパートAct1→クリエイションパート→アクションパートAct2」という3部構成になっている。アクションパートはジャンプアクション。剣や魔法攻撃で敵を倒していく。操作性はいまいちで難易度は高い。ライフ制だがごり押しがきかない設計になっている。
クリエイションパートでは、人々の願いを聞き入れながら街を開発し、発展させていくのが目的。順調に発展させていくと色々なイベントが発生。アイテムが手に入ったりもする。街が発展していく様を眺めているのは楽しい。人口が増えていくと神のレベルが上がりライフも増えていく。
古代祐三氏制作のサウンドは非常にレベルが高く、今なお人気が高い。SFCサウンドのレベルを一気に底上げした。

ウルトラマン 空想特撮シリーズ(バンダイ/ベック 1991年4月6日発売 7,800円)
特撮番組『ウルトラマン』を題材にした、サイドビューの格闘アクションゲーム。全10ステージ。
プレイヤーはウルトラマンを操作し、ジャンプやキック、パンチ、必殺技を駆使して10体の怪獣を倒していく。各ステージは3分という時間制限があり、トドメをさすときはスペシウム光線を使わないといけない、といった制限で原作の雰囲気を再現している。
FCで発売されたウルトラマン作品はデフォルメ化されたものが多かったが、より高機能のSFCとなったことで、演出が大幅に強化された。テレビのオープニングを再現したタイトル画面や、拡大機能を使ったウルトラマンの変身シーン、ステージの演出や音声等、原作の雰囲気の再現はなかなかのもの。敵対する怪獣のチョイスもいい。
アクションゲームとしての難易度はとても高い。2人対戦プレイができないのも残念。

F-ZERO(任天堂 1990年11月21日発売 7,000円)
SFCのローンチタイトルとして発売された、オリジナルのレースゲーム。全15コース。
SFCの大きな特徴のひとつである回転拡大縮小のデモンストレーションのような作品であるが、家庭用では今までになかったスピード感や未来的な世界観が好評であった。
5コースを転戦する「グランプリ」モードと、タイムアタック用の「プラクティス」モードがある。4台用意されたマシンから1台を選択し、走行する。L・Rボタンを使った重心移動の操作が目新しい。回転拡大縮小によるコース表現は効果抜群で、その圧倒的なスピード感に驚かされる。
あらゆる走行テクニックを駆使して最速タイムを目指す。ラップタイムはセーブされ記録として残るということもあり、コンマ1秒を削るため誰もが腕を磨いた。タイムアタックの概念を定着させたのはこの作品といってもいいのではないだろうか。