セガ Mark-III(ア行)


R-TYPE(セガ・エンタープライゼス/コンパイル 1988年10月1日発売 5,800円)
アイレム製作の同名アーケード版からの移植作。全8ステージ。
自機「R-9」を操作し、通常ショットと溜め撃ち攻撃「波動砲」を使い分けながら敵を倒していく。
全体的にキャラクターサイズが小さくなり、スプライトのチラつきが激しく、全体的に処理も重いのが厳しいが、アーケード版にあった要素の殆どはしっかりと移植されており、ゲーム自体の出来は良い。大型のボスもしっかりと再現されている。FM音源に対応し、オリジナルの隠しステージが追加されているなどといった独自の要素もある。
開発はシューティングに定評のあるコンパイルで完成度は高いのだが、発売がMD本体発売の直前ということもあって、あまり話題にもならなかったのが残念である。

アウトラン(セガ・エンタープライゼス 1987年6月30日発売 5,500円)
同名の人気アーケード体感ゲームの移植版。フェラーリ・テスタロッサをモチーフにした車を運転し、制限時間内にチェックポイントを通過していく。チェックポイントでは二股にルートが分かれ、多彩な背景を楽しむことができる。全5ステージ・全15ルート。
全体的にキャラクターののサイズが小さくなり、アザーカーの種類もかなり減ってはいるが、雰囲気の再現度はなかなか。各ステージの背景も頑張って再現している。複数あるゴールでのシーンや、有名な裏技「ギアガチャ」もしっかり再現されている。操作性も悪くない。
本ソフトが発売されたのはFM音源ユニット発売前であるが、隠しで対応していた。

阿修羅(セガ・エンタープライゼス 1986年11月16日発売 5,000円)
コンシューマオリジナルの、任意縦スクロールのアクションjシューティングゲーム。全6ステージ。2人同時プレイも可能。
プレイヤーはゲリラ戦士阿修羅(2Pキャラは毘沙門)となり、ジャングルの奥深くに囚われた捕虜達の救出へと向かうのだ。無制限に発射できる機関銃と、弾数制限のあるボンバーアローで敵を倒しながらゲートを目指す。ゲートを破壊するとステージクリア。
敵の弾に当たったり、敵に接触したりするとミスになる。ボンバーアローは強力だが有限なので無駄撃ちできないが、アイテムを取ることによって補給可能。道中にある捕虜小屋を破壊して捕虜を助けるとアイテムを落としてくれる。
プレイヤーの足はとても遅く、沼地などを歩く際はさらに遅くなり、弾避けが難しくなってしまう。敵の攻撃はとても激しく、難易度はとても高い。オールクリアまでの道程は遠く険しい。

アフターバーナー(セガ・エンタープライゼス 1987年12月12日発売 5,800円)
同名人気AC体感ゲームの移植作。最新鋭戦闘機F-14XXを駆り、機密情報を輸送する。襲い掛かってくる敵機をバルカン、ミサイルで倒していく擬似3Dシューティングゲーム。全18ステージ。
移植作としては珍しく、1作目の『アフターバーナー(I)』をベースにしている。なのでスピード調節といった要素は無い。ミサイルは無制限に撃つことができる。敵のミサイルをバルカンで撃ち落とせたり、ボスキャラが登場するなど、オリジナル色が強い。
Mark-IIIとしては初の4Mbitという大容量ロムカセットとして登場した。止め絵ではそれなりだったが、キャラパターンが少なく動きはカクカクしていて、背景の変化も少ないので大容量の恩恵をあまり感じない。アーケード版とのハード性能差を考えれば仕方ないが、再現度は厳しいものがある。しかしゲームそのものの出来が悪いわけではない。

アレスタ(セガ・エンタープライゼス/コンパイル 1988年2月29日発売 5,000円)
コンパイルが開発した縦スクロールシューティングゲーム。全6ラウンド。
元々は『ザナック』の続編として開発されたが、版権の都合で『ザナック』の名称が使えなくなり、別のタイトルをつけて発売された。よってシステムも『ザナック』と近いものがある。パワーアップチップを取ってメインショットを強化し、1〜8の番号がついたアイテムでサブウェポンを強化、という流れも同じ。
美しいグラフィックと高速スクロールが売りではあるが、敵や弾が多く出現すると激しく処理落ちしてしまうのが残念。