メガドライブ(サ行)


ザ・スーパー忍(セガ・エンタープライゼス 1989年12月2日発売 6,000円)
アーケード版『忍』の流れをくむ横スクロールアクションゲーム。主人公ジョー・ムサシを操作し、犯罪結社ZEEDにさらわれた許嫁ナオコを助けに向かう。各3ステージ全8ラウンド。
有限だが遠距離攻撃の出来る手裏剣と、近距離武器・忍者刀を使い敵を倒しながら進んでいく。その他、一度に8方向に手裏剣を飛ばす「八双手裏剣」や、ボム的な攻撃の「忍術」がある。手裏剣は道中でアイテムを取ることにより補給ができるが、ゲームの難易度もシビアなので裏技で無限に使えるようにしちゃおう。
ダメージ制になったことで多少の無理はきくが、それでも難易度はかなり高め。ジャンプ操作がシビアで、穴に落ちれば一発死。ステージ数も多いのでクリアまでにかなり時間もかかる。しかしそのステージ構成は多彩で見ていて飽きない。敵配置等、プレイすればするほど上達していくのが実感できる絶妙な難易度調整。
サウンドが古代祐三氏ということでも話題になった。お世辞にも「サウンドショック!」といえるようなゲームが殆ど無かった当時において『サンダーフォースII MD』と共にメガドライブタイトルの質の底上げに貢献したタイトルではなかろうか。
このゲームは2つのバージョンがあり、初期に出荷されたバージョンでは著作権的に危険なキャラクターが多く出てきており、見た目的には楽しかったのだが、流石にまずかったのか、後に修正版が発売された。当時のセガはゲーム内のキャラからパッケージまで、著作権侵害スレスレなものが多かったねえ。

鮫!鮫!鮫!(東亜プラン 1990年11月2日発売 6,500円)
東亜プランのメガドライブ参入第1弾。アーケード版から移植された縦スクロールシューティング。自機の複葉機を操作し、全10ステージをクリアしていく。
ゲームスタイルは東亜プランお馴染みのもので、3種類のメインショット+ボムというオーソドックスなもの。Pマークのアイテムを取る事によりパワーアップするのだが、それを3つ取らないと1段階パワーアップしないというのが地味にキツイ。ショットの切換えもアイテムを取る事により行うのだが、不要なショットアイテムがワラワラと出現すると、これを避けるのが一苦労。でも点稼ぎには重要だったりも。
ステージ中に出現するボーナスアイテムを取り続けると、各ステージクリア時にボムの残り数と合わせボーナス点が加算される。このボーナスが後半ステージでは恐ろしい点数になるので、ハイスコア狙いならミスは許されない。
アーケード版は鬼のような難易度だったが、このメガドライブ版は難易度が下がっていて、かなり遊びやすくなっている。とはいえ、画面下からも頻繁に敵が出てくるのでやっぱり難しい。スーパーファイヤーの最強状態を維持していかないとかなり辛い。敵の弾はかなり早いが意地悪な撃ち方はしてこないので弾避けはなかなか熱い。それよりも敵機の体当たりで死ぬ事の方が圧倒的に多い……。
演出的な派手さは無いが、出撃や着陸シーンのパフォーマンスが見ていて楽しい。豆粒程の大きさの兵士達のちょこまかした動きが良い。変なエンディングも意味不明で楽しい。
地味ながらも爽快感も高く、シューティングファンなら楽しめる事でしょう。マニュアルに載っている開発者描きおろしのイラストも面白い。

サンダーストームFX(ウルフ・チーム 1992年8月28日発売 7,800円)
データイーストが発売したアーケード版作品の移植版。レーザーディスクを使用したシューティングゲーム。全10ステージ。
プレイヤーは最新鋭戦闘ヘリコプター「LX-3」を操縦し、世界各国で敵との激しい戦闘を繰り広げ、最終的にテロリストの本拠地を破壊すればゲームクリアとなる。
攻撃はバルカン砲とミサイル。ヘリや戦闘機はバルカン砲、戦車に対してはミサイルを……という具合に使い分けながら敵を倒していく。画面下に矢印が表示されたらその方向に方向キーを入力しないと壁に激突などしてミスとなってしまう。
画面はアニメーションで進行。敵の出現や矢印の指示が出る箇所は決まっているので、それさえ覚えてしまえばクリアは難しくない。
アーケード版のアニメーションは動画枚数5万枚以上使用し、圧倒的なクオリティを誇っていたが、MEGA-CD版では動きが少々荒く、色数も少なく画質的に厳しいところがある。迫力が落ちているとはいえ、LDゲームを当時の家庭用機で実現させただけでもファンとしては嬉しいところ。

サンダーフォースIII(テクノソフト 1990年6月8日発売 6,800円)
『サンダーフォース』、メガドライブでの2作品目。横スクロールのシューティングゲーム。全8ステージ。
自機を操作し、5種類のショットとオプション、シールドを駆使しながら敵を倒していく。ショットは初期状態では2種類だが、アイテムを取ることにより増え、任意に切り替えが可能となっている。状況によって武器を切り替えながら攻略していく。
本作以降、前作に存在したトップビューのステージは評判が悪かったのか廃止され、全編サイドビューとなった。グラフィックはより美しくなり、ダイナミックな演出効果も増えた。特にステージ2のラスタースクロールする背景はインパクト大。ステージも曲も熱い!基本は強制横スクロールだが、斜めや後ろなど変則的なスクロールもある。
地形も含めてパターン性が極めて強く、敵の出現パターンや地形の動きなどをしっかり学習していかないと満足にクリアできない。逆に全て覚えてしまえば攻略はだいぶ楽になる。

サンダーフォースIV(テクノソフト 1992年7月24日発売 8,800円)
『サンダーフォース』、メガドライブでの3作品目。横スクロールのシューティングゲーム。全10ステージ。
自機を操作し、5種類のショットとオプション、シールドを駆使しながら敵を倒していく。おおよそのシステムは前作を踏襲しているが、ゲーム中盤に「サンダーソード」という強力な攻撃方法も加わる。
前作からROM容量が倍になり、ステージ構成もバラエティに富んでいる。ステージは2部構成となり、物語性を感じさせる演出も増えた。
各ステージは縦方向にも広くなり、攻略性が増した。しかし単にパターンを覚えるだけでは容易には先に進めない局面も多く難易度はかなり高い。中ボス等との戦闘中に激しい処理落ちが発生するのもマイナス。
より美しくなったグラフィックの質はメガドライブ作品の中でもトップクラスではないだろうか。FM音源を駆使した、ギターをベースとしたサウンドも素晴らしい。

ジノーグ(日本コンピュータシステム 1991年1月25日発売 6,500円)
不気味な世界観やグラフィックが特徴の横スクロールシューティング。翼族の若者が、3種類のパワーショット、3段階にレベルアップする8種類の特殊魔法を使い分け、全6ラウンドをクリアしていく。
画面は全体的に暗めでおどろおどろしい妖しい雰囲気。擬似回転やウネウネ多関節なキャラ、ラスタ処理を駆使した背景処理等、絵的な見せ場は多い。ドットの描き込みも凄くて、グラフィックの美しさは全メガドライブソフトの中でもトップクラスではないかと。特にラウンド5の背景はインパクト大。眼に悪いって。
敵モンスターのデザインも非常に個性的。凶悪面の魔物がワラワラと襲いかかってくる。雑魚以上に大変なことになっているのが、各ラウンドのボス。「人間機関車」「海底船長」等々、名前からしてもはや意味不明。圧倒的な存在感。そしてその攻撃も強烈。グラフィックはPCE版『超兄貴』と同じく中井覚氏(なんでも、このゲームのグラフィックの殆どを1人で描いたとか……)。そういえば当時メガドライブ誌でグラフィック講座みたいなコーナーをやってましたね。
難易度はかなり高め。画面を覆い尽くすほどの弾数をばら撒いてくるが、それでも全然処理落ちしないのが凄い。そしてその敵弾も、よく見るとうまく避けられるようにばら撒いているのがわかるので、ヘッポコな私でもクリアできるくらいだから、多分大丈夫。とても弾避けが熱い。
今でも大のお気に入りの一本。私が今までプレイしたゲームでエンディングを見た回数は一番多いかも。

シャイニング&ザ・ダクネス(セガ・エンタープライゼス/クライマックス 1991年3月29日発売 8,700円)
チュンソフトより独立した内藤寛氏の会社クライマックスの初作品にして『シャイニング』シリーズの第一弾にあたる、3DダンジョンRPG。
主人公含め3人のパーティで物語は進んでいく。主人公の主観視点にこだわったグラフィックが特徴。ダンジョン内はもちろんのこと、お城や町の中、店や酒場なども主人公の視点で絵を見せていくような演出が面白い。
全体的なシステムはいわゆる『ドラクエ』タイプ。アイコンによる独特なコマンド選択システムを使っており操作性は良好。ストレス無くプレイする事ができる。全体的にかなり遊びやすい。
ダンジョン内での行動も立体的な演出にこだわっていて、移動時は背景のアニメーション処理で歩いているように見せているし、そこに出現するモンスターも、道の脇から出現するもの、奥のほうから歩いてくるもの、天上から飛び出してくるもの、等々、凝っている。ただ、戦闘時はグラフィックの左右反転で動いているように見せていたりと苦しかったりする。魔法処理なんかもアニメ処理されていて凝ってはいるが、ROM容量不足で表現したいものを色々と切り捨てているような感じ?容量が倍あれば、戦闘シーンやイベントの演出等ももっと賑やかになっていただろうか。
戦闘バランスは、かなりぬるめ。よほど無理して突っ込んでいかなければそう簡単に全滅することはない。パーティ3人の役割分担がハッキリしていて分かりやすいが、敵が弱いので考える事は少ないかも。殆どのモンスターがアイテムを持っていて、レアアイテムも豊富なので、それを入手するためにひたすらダンジョンに潜るのも楽しいかも。お店で売ったアイテムは店頭に並ぶので倉庫代わりにもなり、品揃えを眺めるのも楽しい。
レアアイテム発掘等といった楽しみはあるが、パーティキャラは自分で作れるわけではなく予め用意されたものだし、物語もいたってシンプルで特別凝っているというわけでもないので、1周クリアしたらすぐまた2周目を……とはいかないかも。

シルフィード(ゲームアーツ 1993年7月30日発売 8,800円)
’86年にPC版として発売された作品を、当時の最新CG技術を駆使してリメイクしたハーフトップビューのシューティングゲーム。全11ステージ。
自機「SA-77シルフィード」を駆り、テロリストグループのリーダー「ザカリテ」を討つべく地球を目指す。
戦闘フィールドは画面を奥側に傾けて奥行きをつけたような感じで、当時としては珍しい視点。そしてスコアを稼ぐことによって増えていく武器をステージ終了後に選択する。敵キャラや敵弾は速く、難易度は高い。
自機や敵はリアルタイムポリゴンで描画され、背景はCD-ROMからデータを連続で読み出すことで毎秒最大15コマの動画を表示し、迫力のある画面を生み出している。背景は動画だがゲームと同期し、当たり判定も存在する。その美しいグラフィックとダイナミックな演出は必見。

スイッチ(セガ・エンタープライゼス/オフィスアイ 1993年4月23日発売 8,800円)
劇団「WAHAHA本舗」主宰者の喰始氏が企画、演出を担当したクリックアドベンチャーゲーム。
世界中のスイッチとコンピューターとを結ぶ回路が狂い、世界はデタラメに なってしまった。この異常事態を正常に戻す為に、元凶であるマザーコンピュータの元へ向かうというストーリー。プレイヤーの行動といえば、画面に表示されるスイッチを押す、ただそれだけ。とても簡単である。スイッチを押すと、別の場所に移動するか、移動しない場合は画面が何らかの反応を示す。見られる反応はどれも変なものばかり。笑えるかどうかはともかく、とくかくその数が膨大。グラフィックは丁寧に描きこまれ、アニメーションのクオリティも高い。質・物量ともに凄いのだが、その変なギャグを受け入れられるかどうかで評価も変わる。
アニメ=木下蓮三氏、音楽=谷啓氏といった方々がスタッフに名を連ねている。『ゲバゲバ90分!』、『カリキュラマシーン』といった単語に反応してしまう人には楽しめるかも。

スーパーハングオン(セガ・エンタープライゼス 1989年10月6日発売 6,000円)
セガの同名アーケード大型体感ゲームの移植作。バイクレースを題材にしたレースゲーム。全4コース。
難易度別に用意された4つのコースから1つを選択肢、制限時間内にゴールを目指す。前作からの追加要素で、最高時速時にスーパーチャージャーボタンを押すことでスーパーチャージャーを使用でき、爽快感あるプレイを楽しめる。
アーケードモードはアーケード版の要素を忠実に移植。グラフィックの再現度もなかなか。だがバイクの操作感が重く処理落ちもあるのが残念。効果音も含めサウンド面はイマイチ。
アーケードモードの他に、レースに参加し賞金を稼ぎながらバイクをパワーアップさせていくオリジナルモードを搭載。賞金でパーツを購入したり、より腕の良いメカニックを雇ったりと、家庭用ならではの楽しみがあるが、最初の頃はバイクの性能も低く、ダメージを受けると簡単に壊れてしまう。パワーアップさせるには多額の資金が必要となるなど、クリアするのは大変。

スーパーモナコGP(セガ・エンタープライゼス 1990年8月9日発売 6,000円)
同名アーケード版作品の移植作。F1をモチーフとしたレースゲーム。
タイトルどおり実在のモナコGPを題材としているが、コースレイアウトは完全に別物。アーケード版は大量のスプライトを使ってコース脇の建物等のオブジェクトを表示して華やかな街並みを再現していたが、メガドライブ版ではコース脇は寂しくなってしまったが雰囲気は悪くない。トンネル内の表現もよくできている。ただ表示色数の関係なのか、アザーカーが全て同じ色なのが残念。
走行中はBGMは無く、エキゾーストノートに重点を置いたサウンドは臨場感があり、迫力も充分。操作性は悪くは無いが慣れが必要。
アーケード版のレース内容を移植した「スーパーモナコGP」モードの他に、世界各国の全16戦を戦い抜いていく「ワールドチャンピオン」モードと、好きなコースを好きなだけ走行できる「フリープラクティス」モードがある。「ワールドチャンピオン」モードでは勝利していくことでより強いチームに移籍ができ、より早いマシンで走ることができる。転戦を続けながら総合優勝を目指す。じっくりと遊べるその内容は家庭用ならでは。

ストライダー飛竜(セガ・エンタープライゼス 1990年9月29日発売 7,000円)
カプコン製作の同名アーケード版作品の移植作。サイドビューの横スクロールアクションゲーム。全5ステージ。
プレイヤーは主人公「飛竜」を操作し、サイファーという武器を手にグランドマスターの世界征服を阻止するべく戦う。
飛竜のアクションはジャンプやスライディングのほか、壁に向かってジャンプすると壁に張り付くことができ、そのまま壁を登ったり、急斜面を高速で駆け下ったりと、非常にダイナミック。各ステージも飛竜の大胆な飛竜のアクションを活かせるよう構成されており、アクロバティックなゲームが展開される。スピード感も抜群。演出面も素晴らしく、まるで映画のワンシーンを思わせるような絵も多くとてもカッコイイ。
容量の都合でアニメパターンが削られたりもしているが移植度はかなり忠実。アーケード版の迫力を存分に楽しめる。プレイ中にちょくちょく画面が一瞬止まるのが難点。ステージ間デモの音声がカットされてしまったのも残念。

スペースハリアー(セガ・エンタープライゼス/ゲームのるつぼ 1994年12月3日発売 4,980円)
同名の人気アーケードゲームの移植版。32X本体と同時発売のローンチタイトル。
32Xのグラフィック性能を駆使し、アーケード版から9年の歳月を経て遂に完全移植を実現!セガマニアが待ちに待ち望んだ万感の移植。
基本的にはアーケード版と内容は同じ。移植度はほぼ完璧でしょう。細かな違いはあるのかもしれないが、素人目には違いは全然分からない。
追加された要素は難易度設定くらい。+αの要素は全く無いので、コレクターズアイテムの域を出ないか……。

スペースハリアーII(セガ・エンタープライゼス 1988年10月29日発売 5,800円)
人気アーケード版体感ゲームの続編として開発された、メガドライブオリジナル作品。擬似3Dシューティングゲーム。全13ステージ。
アーケード版の10年後という設定で、ファンタジーランドを舞台に超能力戦士ハリアーの新たな戦いが描かれる。全身赤尽くめのスーツは正直ダサい。
基本的なシステムはオリジナルと同じで、迫りくる障害物を避けながらショットで敵を倒していく。基本的にぐるぐる回りながら撃っていればやられる事は無い。恐怖の敵キャラ「ビンズビーン」が登場しないので随分と簡単になっている。
地面のスクロールはきれいでMark-III版からの進化を感じるが、自機や敵キャラの動きはガクガクで、変な色使いとも相俟って非常に目が疲れる。3D処理もきれいとは言いがたい。世界観や登場する敵キャラも統一感が無く、種類もかなり少ない。変な蛙やら鎧やら魔法使いやら、変なデザインのものばかりでセンスが無い。ステージ数も減ってボリューム不足と感じる。音楽も新曲なのだが聴いていると眠くなりそうなものでイマイチ。
本作はメガドライブ本体と同時発売されたローンチタイトルである。「メガドライブではこんなことができるんだぜー」というところをアピールするデモンストレーション的な位置づけだったのだろうが、逆に「メガドライブではこれくらいの事しかできませんー」と言っているようでちょっと悲しい。

ソーサリアン(セガ・エンタープライゼス 1990年2月24日発売 7,000円)
’87年に日本ファルコムから発売されたアクションRPGのメガドライブ移植版。コンシューマハード初移植になったのがこのメガドライブ版である。
短い10本のシナリオを好きな順にクリアしていく、オムニバス形式になっている。ただし最後のボスが待ち構える最後のシナリオだけは、他の9本をクリアしないと選択できない。大元のPC版では15本のシナリオで成っていたが、メガドライブ版では計10本。シナリオは全てメガドライブ用に用意されたオリジナルの内容となっている。
PCでは追加ディスクという形で多くのシナリオがあとから供給されていたが、メガドライブはROMカートリッジということもあって、追加シナリオを楽しむことはできない。残念……。
どのシナリオも数分〜数十分程度でクリアできるようになっていて、RPGというよりはアドベンチャーに近いのかな。雑魚敵は特に倒す必要は無く、謎を解くことに重きを置いている。各シナリオをクリアした時点で一定量の経験値を配分されるので、モンスターを倒して経験値稼ぎをする必要も無い。シナリオを繰り返しクリアしていく事でレベルアップを図る事ができる。
細かい違いはあれど、全体的にはオリジナルのPC版と比べても見劣りしない高い完成度。不老不死の手間が少ないのも地味にありがたい。10本用意されたシナリオも面白いし、曲の出来もとても良い。これを聴くだけのために買ってもいいくらい。
独特の魔法生成等、システムはマニアック。今では情報が豊富なので普通にプレイできるけど、なんの予備知識も無いままいきなり始めると途方に暮れそう。とっつきは悪いですよね。個人的には寿命の概念が気になった。パーティキャラは修行を積むごとに歳を重ねていくのに、町や各シナリオの住人たちはそのままなので、とても違和感を感じたというか。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ(セガ・エンタープライゼス 1991年7月26日発売 6,000円)
メガドライブのキラーソフトとして開発され、世界中で大ヒットした、サイドビューの横スクロールジャンプアクションゲーム。全6ゾーン。
主人公は音速のハリネズミ「ソニック」。プレイヤーはソニックを操作し、悪の科学者「ドクター・エッグマン」から故郷「サウスアイランド」を守るために全6ゾーン(各3アクト)を高速で駆け巡る。
今までの作品では見られなかった、高速で走り抜けるスピード感が最大の特徴。左右への移動とジャンプボタン1つという簡単操作で、「リング」を1個以上持っていれば敵と接触しても即ミスにはならず、すぐにリングを回収すれば、またすぐにはミスにならない、と初心者に配慮したシステムが嬉しい。
各ゾーンは、奇数面が高速に駆け抜けてスピード感を味わえる構造、偶数面が多くのマップ上の仕掛けでじっくり進むような構造になっている。ソニックらしい爽快感を味わえるのはやはり奇数面。高速で走った先にトゲが配置されていたりと意地悪な仕掛けも結構多いので難易度は高め。しっかりとマップを頭に叩き込んで、いかに短時間でゴールまでテンポよく走り抜けられるかを考えるのが楽しい。
BGMを担当したのは「ドリームズ・カム・トゥルー」の中村正人氏。一部の曲がUFOキャッチャーでも使用されているので、街中でも耳にする機会が多く、聞いたことがある!という人は多いだろう。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ2(セガ・エンタープライゼス 1992年11月21日発売 6,800円)
高速アクション『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の続編。全11ゾーン。
基本的なシステムは前作同様だが、その場で加速をつけることができる「スピンダッシュ」という操作が追加され、テンポがよくなった。本作から「テイルス」という仲間も加わり、画面が賑やかになった。
前作よりROM容量が増えたことにより、ステージは倍増。グラフィックや音楽もより美しくなっている。凝ったギミックも増え見所も多いが、とにかくステージが多くクリアまでには時間がかかる。セーブ中断機能がほしかった。難易度もかなり上がっているのでクリアするのは大変だ。