メガドライブ(マ行)


マイケルジャクソンズ ムーンウォーカー(セガ・エンタープライゼス 1990年8月25日発売 6,000円)
世界のスーパースター、マイケル・ジャクソンが監修した、自身の主演映画『ムーンウォーカー』を題材としたアクションゲーム。全6ラウンドの1周エンド。
サイドビューの縦横スクロールアクション。得意のダンスを駆使しながら、謎の暗黒組織にさらわれた子ども達を救出していく。子どもを全員救出すると登場するボス(の配下)を倒し、進んでいく。
マイケル自身が監修しているということで、マイケルの動きがとても凝っている。攻撃方法はムーンウォークやスピンアタック、帽子をブーメランのように投げて倒すハットアタック等。攻撃以外にもジャンプや階段の上り下り等、動きもいちいちマイケルらしく滑らかに動き、操作していて楽しい。もちろん声も本人のもの。ポーーーッ!
それぞれのラウンドは映画に出てくるシーンやショートフィルムをモチーフにしていて雰囲気も良いのだが、マップが結構広く、救出すべき子ども達がいる場所を覚えていてもそれなりに時間がっかってしまう。ゲーム展開は単調。そして最後のラウンドでは突然3Dシューティングに!
ライフ制なので難易度は低め。慣れればクリアは比較的簡単であろう。アクションゲームして名作と呼べるようなものではないが、ゴキゲンなBGMやマイケルの動作等、その存在感はバツグン。マイケルファンなら是非おさえておきたい作品である。

まじかる☆タルるートくん(セガ・エンタープライゼス/ゲームフリーク 1992年4月24日発売 3,880円)
江川達也原作の人気漫画『まじかる☆タルるートくん』をゲームフリークがゲーム化。オーソドックスな横スクロールのジャンプアクションゲーム。全4ステージ。
主人公はタルるート。魔法アイテム「ソードペンまじっくん」で、ステージの各所にあるオブジェクトに命を与え、それを投げつけることで敵を倒していく。まじっくんの他、魔法を使うこともできるが、こちらはあまり使いどころも無い。使わなくても余裕でクリアは可能。
所々で小難しい箇所もあるが、全体的に難易度は低め。キャラグラフィックは大きめに描かれていて描き込みも丁寧で動きもいい。ちょっと癖のある操作性だが悪くはない。タルるートのアニメーションは豊富でよく動き、とても可愛らしい。アニメ版の声でよく喋り、操作しているだけでも楽しい。他にも河合伊代菜やミモラ等、おなじみのキャラも多数出演。キャラやアイテム等、原作の雰囲気がよく出ているのではないか。
パステル調のグラフィックはキレイ。ステージは4つだがクリアまでにはそれなりに時間がかかるのでボリューム不足感はあまり感じない。音楽も楽しげな雰囲気。思い切った価格設定も含め、低年齢層を意識した作りだ。
ちょっと展開が単調かとも思うが、良質なアクションゲームに仕上がっている。原作付きの作品だが、原作を知らない人でも楽しめるのではなかろうか。

武者アレスタ(東亜プラン/コンパイル 1990年12月21日発売 6,800円)
コンパイルを代表する高速縦スクロールシューティングシリーズのメガドライブオリジナル版。開発はもちろんコンパイル。そして発売が東亜プランという、シューター感涙モノの組み合わせ。人型戦闘兵器アームドアーマー「MUSHA」を駆り、敵を倒していく。全7ラウンド+α。
シリーズお馴染みのパワーチップを取る事によりパワーアップするメインショットの他、敵弾を1発防ぐことができる特殊兵器が3種類存在。この特殊兵器も連続取得する事により4段階にパワーアップする。パワーチップを3個取る度に1機追加されるオプション兵器もあり、最高2機まで装備され、敵を追撃する。こちらは任意にフォーメーションを選択でき、様々な方向への攻撃が可能。若干の耐久力もあり、敵の弾を防ぐ。
和風テイストな世界観となっており、背景や敵キャラクターも、どことなく日本風のデザインで統一されているのが面白い。グラフィックも緻密に描き込まれ、動きも凝っている。背景の細かい描き込みの為、敵弾が若干見にくいという欠点も。
アニメ調のオープニングビジュアルや、多重スクロールをを効果的に使った各ラウンドの高速スクロール、擬似拡大縮小を多用した演出等、とても見応えがある。ストーリー性を感じさせる展開も良い。サウンド面も充実しており、ヘビメタ調のノリノリなBGMは聞き応えアリ。爆発音等SEも迫力がある。
特殊兵器とオプションの存在のおかげで死ににくいので若干緊張感に欠けるところもあるが、かといって簡単というわけでもなく、難易度は少々高めだ。自機のサイズは大きく、敵の攻撃は激しいし、敵も敵弾も速度が速く、殆どの敵には耐久力が設定されているので、一度ミスするとそのまま撃ち負けるという事も。敵の攻撃パターンを覚え、確実に処理していけば、ミスも無くなるだろう。
多数の良質なシューティングをリリースし続け、「コンパイル=シューティング」なんて呼ばれていたのも今は昔……。その中でもトップクラスの完成度でシリーズ最高傑作との呼び声も高い本作。メガドライブユーザー必須アイテム!

メガパネル(ナムコ 1990年11月22日発売 4,900円)
15パズルを応用したオリジナルのパズルゲーム。
6×11マスのフィールドに詰まれたブロックを15パズルの要領で動かしていき、同色のパネルを縦か横に3枚以上並べて消していく。消えた際に落下したパネルが並べば連鎖が発生する。一定時間毎に下からパネルが一段ずつせり上がっていき、一番上まで積みあがってしまうとゲームオーバー。
「エクササイズモード」、「ピンナップモード」、「対戦モード」という3つのモードが用意されている。エクササイズモードでは、画面右側に表示されたクリア条件にしたがってプレイしていく。「ブロック3個を横並びに消せ」といった課題が出るので、それをクリアしていくことになる。全30ラウンド。
ピンナップモードでは、画面右側にパネルで隠されたピンナップがあり、パネルを消していくと上にぶら下がっている爆弾が落ち、ピンナップを隠しているパネルが破壊される。全て破壊するとクリア。こちらも全30ラウンド。ピンナップは可愛い女の子のグラフィック。しかしお色気を期待してはいけない。
画面や演出は地味だが基本ルールがとても分かりやすく、誰にでも楽しめると思う。4つ以上並べて消すのは結構難しいぞ。