メガドライブ(ハ行)


バトルマニア(ビック東海 1992年3月6日発売 6,800円)
ビック東海のメガドライブ参入第一弾。メガドライブオリジナルの横スクロールシューティングゲーム。全6ステージ。
主人公は、危険な仕事を解決するトラブル・シューターの「大鳥居マニア」と「羽田マリア」の2人。この2人を操作し、犯罪結社にさらわれた皇太子の救出に向かう。
操作するのはマニアで、マリアは無敵のオプションという扱い。ボタンを押すことでマリアの向きを左右切り替えることができ、攻撃範囲をカバーする。メインショットのほかに、チャージメーターが満タンになると使用できる特殊攻撃があり、ゲームスタート時に3種類の中から選択する。
主人公や敵キャラクター、ステージに至るまで、イロモノなセンスにあふれている。見た目はかなり変だが、シューティングとしての完成度は高く、敵キャラのギミックなど、見所も多い。

バーチャレーシング(セガ・エンタープライゼス 1994年3月18日発売 9,800円)
1992年に発売されたセガの大型筐体ゲームの移植作。フォーミュラー1をモチーフにしたレーシングゲーム。全3コース。
元のアーケード版はMODEL1基板を使って開発された3Dポリゴンを駆使した作品であり、当然ながらメガドライブへの移植は不可能と思われたが、カートリッジ内に「セガバーチャプロセッサ」なるポリゴン描画用のカスタムチップを搭載することで無理矢理移植を実現!無理とは分かっていても、当時のセガファンは家庭用機への移植を望んでいたのだ。そしてそれを実現させてしまったスタッフに拍手!このメガドライブ版はアーケードと同じAM2研が直々に移植を担当している。
初めてゲーム雑誌にゲーム画面が掲載されたときは、そのあまりにも殺風景な画面に不安視されたが、実際に発売されたゲームは荒いながらも驚きの出来栄えであった。
搭載されたカスタムチップは9000ポリゴン/sec.の描画能力をもっていたが、それでもやはり無理があり、色数が少ないこともあり画面はちょっと地味。動きも多少荒いながらも、アーケード版と同じ3コースをうまく再現。コース脇にある、観覧車や動物などといったオブジェも頑張って再現している。プレイ感覚も悪くない。6Bパッドを使えば4つの視点切り替えも自由にできるのが良い。
残念なのが、バックアップ機能が搭載されていないこと。ベストラップを保存することができないのだ。タイム更新はレースゲームの醍醐味でもあるので、ここは頑張ってほしかった。ただでさえカスタムチップの搭載で値段が高くなってしまっていたので、難しかったのかもしれないが……。

バーチャレーシング デラックス(セガ・エンタープライゼス 1994年12月16日発売 8,800円)
フォーミュラー1をモチーフにしたレーシングゲーム。メガドライブ版『バーチャレーシング』より約半年後に、スーパー32X版として発売された。
32Xのマシンパワーにより、メガドライブ版よりもポリゴン数やフレーム数が増え、よりプレイしやすくなっている。パッドでの操作を考慮した挙動で、操作感覚もよい。ポリゴン数が増えたことによって見た目もパワーアップし、グラフィックの再限度も上がっている。見栄がよくなったことでリプレイも見ごたえのあるものになった。リプレイ時の曲もかっこいい。
アーケード版の3コースに加え、高地と砂漠の2つのコースが追加され、クルマのほうもフォーミュラーに加え、ストックカーとプロトタイプカーの2種類が追加されており、遊びの幅が広がった。なんといってもバックアップが搭載されたのが嬉しい。
しかしながら、本作の発売によってメガドライブ版の存在意義が薄れてしまった。これならば最初からメガドライブ版は発売せず、本作を目玉商品としてプッシュするべきではなかっただろうか!?とも思う。

パーティクイズ MEGA Q(セガ・エンタープライゼス 1993年11月5日発売 6,800円)
メガドライブオリジナルのクイズゲーム。
当時はアーケードで乱発されていたクイズゲームだが、家庭用(しかもカートリッジ)ではあまり見かけない気がする。本作はテレビのクイズ番組を再現したような作りになっているのが個性的。プレイヤーは番組に参加する解答者となり、ゲーム(番組)が進行していく、というスタイル。解答者は5人おり、1人でプレイする際は残りの4人はCOMが担当するが、セガタップを使うことで5人まで同時にプレイすることができる。5人で遊べばより盛り上がるだろう。
クイズ形式も凝っており、定番の早押しクイズや、全員一斉に解答するもの、ジャンル別クイズなど、7種類のクイズ形式が用意されており飽きさせない。クイズの合間にテレビCMが挿入されたり、進行中に地震速報のテロップが入ったり、放送事故があったりと、非常に凝っている。プレイ中に本体のリセットボタンを押してからまたプレイをはじめると、番組冒頭で「先週は放送中に不手際があり申し訳ありません」みたいなメッセージが出てきたり、作り込みがすごい。ゲームの最後も、テレビのエンディング風にスタッフロールが流れる。1プレイあたりにかかるプレイ時間が25分くらいなのもテレビ番組っぽい。番組の演出等も、80年代ごろのクイズ番組が好きだった人ならより楽しめるだろう。
本作はカートリッジのソフトだが、問題数はかなりの数を収録しているようで、電源を切ったりしない限り問題がだぶったりすることは滅多にない。問題自体も、オタクにしか答えられないような難問はほとんど無く、一般的な難易度のものばかりなので誰にでも安心してプレイできる。

ピットファイター(テンゲン 1992年3月27日発売 7,800円)
’90年に発売された米アタリゲームズ社の同名アーケード版の移植作品。実写撮り込みによる画像が特徴の対戦型格闘アクションゲーム。
「タフすぎて損は無い」、「残虐行為手当」、「なさけ むよう」等々、多くの怪しげな日本語訳の迷言で有名。
プレイヤーは、個性的過ぎる3人用意されたピットファイターのうちから1人を選択し、次々と登場する強者(つわもの)たちと1対1で闘い、勝ち抜いていく。全11面。
主人公3人はプロレス、キックボクシング、空手使い。パンチとキック、ジャンプボタンを駆使して闘っていく。ボタンの組み合わせにより、打撃や投げ技等、多くの技を繰り出すことが出来る。AとCボタン同時押しでガードってのがちと難しい。ジョイスティックでのほうが遊びやすいか。ABCボタン同時押しだと各キャラ固有の必殺技が出せる。技の種類は意外と豊富。
闘う相手となる強者たちは7人。主人公達に負けず劣らず、使う技も見た目も個性派揃い。彼らを全員倒す(うち3人は2回登場)と、真の強者「MASKED WARRIOR」が登場。彼を倒すとオールクリアとなる。難易度は高めだが「こんなの無理!」ってほどでもなく程よいバランスで、アーケード版より遊びやすく出来は良い。相手のペースにはまると瞬殺されますが……。必死こいてラスボスを倒しても、上から札束が降ってくるだけでお終い、という呆気無さはある意味潔い。
闘うステージ上には、ドラム缶や木箱、ナイフといった凶器も落ちていて、それを拾って攻撃することもできる。それらを有効に使うことが出来れば良いが、強者たちも拾って使ってくるので油断できない。ヘタすると敵がバンバン投げてきてあっという間にゲームオーバーなんてことも……。舞台を取り囲んでいる観客達まで攻撃してくる!情け無用。
元のアーケード版は、実写撮り込みによるキャラの表示も大きく迫力があったが、メガドライブ版はグラフィック表示が16色となり、キャラの大きさもアーケード版と比べてかなり小さくなり拡大縮小もしないが、ゲームとしての移植度は高い。操作感覚もそのままだし、2人同時プレイ、怪しげなアドバタイズデモもしっかり再現されている。音声も豊富。
このメガドライブ版はアーケード版と比べてキャラの表示が小さくなってしまったのは残念ですが、それでゲームの面白さが損なわれている事もないし、格闘ゲームとしてしっかり遊べる。愉快なマニュアルも必見。

ファイナルファイトCD(セガ・エンタープライゼス 1993年4月2日発売 8,800円)
カプコンの名作アーケードゲームをメガCD用ソフトとして移植。ベルトスクロール格闘アクションゲーム。全6ラウンドの1周END。
コーディ、ハガー、ガイという個性的な3人のキャラから1人を選択し、ジャンプやパンチ、キック、必殺技を駆使して敵を倒していく。ラウンドの最後に待ち構えているボスを倒せばラウンドクリア。
本作より2年前に発売されたスーパーファミコン版では容量不足により削られた多くの要素を、CD-ROMの大容量を駆使して可能な限り再現。プレイヤーキャラは3人用意され、2人同時プレイも可能。SFC版ではまるまる削られたラウンド4はもちろんのこと、電車内の吊り革や電話ボックスといった道中に配置されているオブジェクトやアイテム、効果音、画面切り替え時の演出(階段の昇り降りやエレベーターでの移動等)、敵キャラの行動パターンやアニメパターン、ポイズンの下乳など、アーケード版と遜色のない内容となっている。キャラサイズも大きめだし、敵キャラも4人まで同時に出現するので、見た目はなかなか派手。色数の少ないメガドライブでよくここまで再現できたものだと感心する。
メガCD独自の要素として、「タイムアタックモード」というものがある。一定時間内にどれだけの敵を倒せるかという内容のモードだが、こちらも地味に面白い。
グラフィックの移植度は上々だが、処理落ちこそあまり感じないものの、パンチ攻撃の速度がアーケード版と比べると若干遅く、少しもたつく感じがするのが残念。とはいえ爽快感が無くなってしまうほど酷いものではないと思う。
BGMはアレンジされたCD-DA再生だが、こちらはちと爽快感に欠けるか。アーケード版そのままのサウンドでもよかった気がする。当時のCD-ROMタイトルらしく、オープニングが音声つきのデモになっているが、こちらは違和感バリバリで残念な出来。絵も微妙。
パンチの連打がやりにくいといった欠点はあるものの、当時の家庭用移植タイトルとしてはかなりの完成度ではないかと思う。グラフィックは基板吸い出しで作ったと当時のゲーム雑誌で読んだような記憶があるのだが、その雑誌も既に処分してしまっており確認できず……。

ファンタシースター 千年紀の終りに(セガ・エンタープライゼス 1993年12月17日発売 8,800円)
セガオリジナルRPG『ファンタシースター』シリーズの完結編。舞台は『II』の1000年後。惑星パルマの爆発、マザーブレインの破壊により後退した文明・自然環境となったアルゴル太陽系を舞台に冒険を繰り広げる。
メイン開発メンバーは『II』から引き継いだ者も多く、全体の世界観やグラフィックは『II』のそれに近い。キャラデザインはお馴染みのよしぼん氏。音楽は『III』に続きIPPO氏が担当。
システムも『II』をベースに纏められており目新しさは無い。オーソドックスな作りで、同シリーズを初めてプレイする者にもすんなりと遊べる。発表された当時のタイトルは『ファンタシースターIV』だったが、「IVじゃ前作遊んでくれてない人に売れないじゃないか!」という天からのお達しによりタイトルから『IV』の文字が消えたそうな。なんだかなぁ。
全体的に難易度も低めで物語もテンポ良くさくさくと進行する。イベントシーンでは漫画カットのようなビジュアルで盛り上げる(ビジュアルの枚数が凄い)。シリーズ完結編なのに、序盤から妙に明るいノリで話は進む。過去3作が全体的に重い雰囲気だっただけにとても浮いてみえる。シナリオは完全に一本道だが、ハンターギルドなる場所で仕事を受けサブイベントを楽むこともできる。メインシナリオに直接関係は無いが、経験値やお金を稼ぐことができるというもの。このギルドの仕事も妙に軽いノリのものが多い。『PSO』のオンラインクエスト「ティンカーベル家の犬」は、元ネタはこの作品から。
戦闘の難易度も低めなののでサクサク進む。経験値稼ぎをあまり意識する必要の無い、程良いバランス。シリーズ伝統の戦闘アニメーションや、乗り物に乗ってのバトルもあるが、なんか地味。モンスターデザインも少々インパクトに欠けるが、『I』のモンスターの再登場等、イベントも含め、シリーズを通してプレイしている人へのファンサービスは多い。ナウラのケーキ屋も健在。
シリーズ未経験の人も一応楽しむ事は出来るが、やはり『I』からのシリーズファン向けの作りであることに変わりは無い。全体的な完成度は高いが、尖がった部分もなくキラリと光るものが感じられなかったのが残念。

ファンタシースターII 還らざる時の終わりに(セガ・エンタープライゼス 1989年3月21日発売 8,800円)
MK3で発売された人気RPG『ファンタシースター』の続編。前作からおよそ1000年後のアルゴル太陽系を舞台に、主人公ユーシスは世界異変の調査に旅立つ。
前作に比べよりSF要素が強くなった世界観。そしてキャラもアニメチックになってて吃驚仰天。よしぼん氏の描くキャラクターが受け、シリーズ中一番人気があるっぽい!?ソフトが発売された当時は予算の都合等でまだメガドライブ本体が入手できなくて、実際に買えたのは随分後だった。5月くらいだったかな?しかし買った店では本体が新品9,800円で山積になっててこれまた吃驚仰天……。
システムは前作同様オーソドックなもの。主人公含め最大8人になるプレイヤーキャラから4人を選んでパーティを組み、冒険をする。主人公の自宅に戻って好きな時にメンバー変更が出来る。中でもヒロイン「ネイ」が大人気。彼女の話を含め、最初から最後まで悲劇的な話が連続する結構悲惨な物語展開。
難易度も全体的に高め。特に序盤に登場する綿菓子のお化けみたいなザコ敵「マンカバー」の鬼のような強さには誰もが苦しめられたはず。貴様ホントにザコか!?とあるダンジョンからは便利な道具が手に入るので、、そこからの戦闘は少し楽になるのですが。しかしながら各モンスターもデザインが多彩で、戦闘アニメーションも凝っていてグニグニとよく動く。見ているだけでも楽しい。たぶんROM容量の殆どはこの戦闘アニメーションに費やしているんじゃなかろうか。
おそらく一番苦しめられるのが、各地のダンジョン。前作の3D視点のものから、オーソドックスな2Dに変更されたのだが、迷路の如く複雑怪奇な構造であるうえに、妙な二重スクロールのおかげで見辛いったらありゃしない。マッピングも困難。迷っているうちにどんどんレベルアップしてしまうのは、良いんだか悪いんだか。
アイテムやテクニックの名前、システム、多彩なバグ等々、ある意味シリーズの骨格を形成した作品。プレイ時間はちょい長めです。

フェリオス(ナムコ 1990年7月20日発売 5,800円)
同名アーケード版から移植された縦スクロールシューティング。ナムコメガドライブ参入第1弾タイトル。プレイヤーは天馬ペガサスを駆る太陽神アポロンを操作し、邪獣デュポンを倒し、さらわれた恋人の月の女神アルテミスを救い出す。全7面。
ギリシア神話を題材にした世界観はファンタジックな雰囲気。各ステージのボスも、メデューサ、グライアイ、ケルベロス等、神話でお馴染みのものばかり。
基本的に縦スクロールだが、ステージにより斜め等、変則的なスクロールもあり。ノーマルのショットの他に、ボタン押しっぱなしによる溜め撃ちも可能で、破壊力も高い。この溜め撃ちをメインに攻略していくことになる。アイテムを取る事により得られるオプションや誘導弾といったパワーアップもあり。
おおよそアーケード版を再現した移植だが、元のアーケード版が回転拡大縮小を駆使した派手な演出をウリにしたゲームなだけに、それをメガドライブで再現するのは相当に無理がある。それら演出を省いた平凡な画面作りとなっている。アーケード版を全く知らなければ、シューティングとしては普通に遊べる完成度。各ステージクリア毎に、囚われの姫アルテミスが苛められている中間デモが入るのがだが、これまた一昔の脱衣麻雀のような寂しい出来のグラフィック。可愛くないし……。このゲーム一番のウリの部分(?)なのだから、もう少し頑張って欲しかった。一応喋るが声はガラガラでこれまた残念。
全体的にこじんまりとしており、爽快感も高いとは言えないが、難易度は低めなので手軽にサクッと遊べるのが良い。

ベア・ナックル 怒りの鉄拳(セガ・エンタープライゼス 1991年8月2日発売 6,000円)
ハーフサイドビューのベルトスクロール格闘アクション。全8ラウンド構成。巨大シンジケートに牛耳られてしまった街を救う為、元警官の3人の主人公は、シンジケートを潰しにアジトへと向かう。
其々特徴のある3人(アダム、アクセル、ブレイズ)から1人を選択し、次々と現れる敵を倒していく。2人同時プレイも可能。3人の中では機動力のあるブレイズが一番使いやすいかと。アダムは足が遅いので使い難い。1作目から既に影が薄い可愛そうな人。
基本技はジャンプとパンチ。パンチボタンを連続で押していると連続技になり、敵を掴んでからの打撃技、掴んだ状態からの投げ技と、攻撃は多彩。敵に投げられた時に受身をとれるのも面白い。2人同時プレイ時は、協力技も用意されている。
舞台となる全8ラウンドはショッピングモールから始まりスラム街、ビーチサイド、客船の上等多彩。他の同タイプのゲームと違い、床が抜けている部分があり、底に落ちると即死!逆にそれを利用して、敵をその穴に落とせば簡単に倒せるなんてことも。自分が敵に落とされると涙ものだが。
マップ上に落ちている武器を拾って、それを使い攻撃をすることも出来る。ナイフや鉄パイプといった武器で、敵をまとめて攻撃できる!その中でも異彩を放っているのが胡椒瓶。投げつけると敵がむせて暫く動けなるなる。
回数制限のあるスペシャル攻撃もあり、それを使うと、かつての警官仲間がパトカーで出現し、援護射撃をしてくれる、シューティングにおけるボムのような存在。船の上だろうと工場内だろうとどこにでも現れる!ナイト2000もビックリだ!
表示されているキャラが小さめだが足が速くてスピード感があり、敵も種類は少な目ながら一度に多く出現するので画面も割と賑やかで爽快感もある。古代祐三氏によるハウス調のサウンドもノリがよく聴きごたえがある。難易度も適度なので、誰にでも気軽に楽しめるかと思う。
2人同時プレイだと面白いエンディングが見られます。2人で遊べる環境があればお試しあれ。

ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌(セガ・エンタープライゼス/エインシャント 1993年1月14日発売 7,800円)
セガを代表するコンシューマオリジナル格闘アクションゲームの第2弾。全8ステージ。サウンドは前作に引き続き古代祐三氏。
物語は前作の1年後。壊滅したはずのシンジケートが復活し、彼らによりアダムが拉致されてしまう。アダムを救うため、アクセルとブレイズ、そしてプロレスラーのマックス、アダムの弟サミーの4人は敵地へと乗り込んでいく。
プレイヤーキャラが4人になり、キャラサイズも前作に比べ大型化。とても迫力あるゲーム画面になっている。操作系はほぼ同じだが、スペシャル攻撃が廃止され、変わりに各キャラにつき2つの必殺技が使えるようになった。
通常技も増え、見た目もより派手に。キャラごとの通常技が、それぞれの技がしっかりと差別化され、攻略する楽しみも増した。技一撃入れる毎に点が入り、技によって点数が違うというシステムに変更されたので、ハイスコアアタックも楽しめるように。クリアが一番楽なのはアクセルかな?新技「グランドアッパー」は破壊力抜群!
キャラのサイズが大きくなり、グラフィックの描き込みも凄く細かい。キャラのアニメーションも滑らかで、動きを見ているだけでも楽しい。ステージ数こそ前作と同じ8面構成だが、1ステージ内でも舞台が幾つかに区切られていてバラエティに富んでいる。
サウンドもかなり強化されていて、特に打撃音が迫力があって爽快感抜群。武器を振る音や爆発音等も聞いていて気持ち良い。逆に音声はちょっと貧弱で少々かれ気味。必殺技の掛け声も、なんと言っているのか判らない……。
敵キャラクターも種類が大幅に増え(色違いも多いが)、多彩な技を引っさげて襲い掛かってくる。こちらの攻撃をガードする敵もいるので油断ならない。一度に画面に出現する敵の数も多いので、なかなか忙しい。
相変わらず2人同時プレイが楽しいのだが、協力技が無くなってしまったのは残念。オマケで2人対戦モードも用意されているのですが、ほんとにオマケな感じ。
同タイプのアクションゲームで、コンシューマオリジナルではまだこれを超える作品はあまり無いんじゃないでしょうか。より多くの人にプレイしてもらいたい名作です。

ヘルファイアー(日本コンピュータシステム 1990年9月28日発売 6,800円)
東亜プラン開発の同名アーケード版作品のアレンジ移植作。横スクロールのシューティングゲーム。全6ステージ。
自機「ヘルファイアー」を操作し、メインショットで敵を倒していく。メインショットはボタンでショットの撃つ方向を変更できるようになっており、ボタンを押すごとに「前方のみ」→「後方のみ」→「上下2方向方向」→「斜め4方向」→「前方のみ」……と変化する。敵はパズルのように配置されており、その時々の状況によりショットの方向を変更しながら敵を倒していく。
このメガドライブ版ではボム的な強力攻撃「ハイパーカノン」やバリアーといった追加要素、敵の攻撃方法の変更といったアレンジがなされている。

北斗の拳 新世紀末救世主伝説(セガ・エンタープライゼス 1989年7月1日発売 6,000円)
人気漫画『北斗の拳』をゲーム化。サイドビューの横スクロールアクションゲーム。
物語はMark-III版の続きで、原作の「天帝編」、「修羅の国編」を取り扱っている。プレイヤーは主人公「ケンシロウ」を操作し、次々と襲い掛かってくる雑魚敵を倒しながらボスを目指す。
前作ではオーソドックスなステージクリア型だったが、本作ではワールドマップを導入。進路を決定し、選択したステージをクリアしていくことになる。各ステージは、主に雑魚兵を倒していくもの、迷路状のステージを抜けていくもの、ボス戦といったステージ群で構成されている。
攻撃は主にパンチとキック。攻撃を当てると敵は血しぶきをあげて爆裂する。敵を倒し続けることで、連打技が使えるようになるなどパワーアップする。パワーアップさせておかないとボス戦は厳しい。キャラクターのサイズは大きくグラフィックは綺麗になったが動きが大味になり、足も遅く爽快感が失せている。意地悪な構成の迷路やステージ選択といった要素もテンポを悪くしている。