ファミリーコンピュータ(カ行)


機動戦士Zガンダム ホットスクランブル(バンダイ/ゲームスタジオ 1986年8月28日発売 5,300円)
ファミコンで初めてガンダムを原作とした作品。シューティングゲーム。『ゼビウス』の作者でもある遠藤雅伸氏の作品ということで話題となった。全16ステージ。
自機「Zガンダム」を操作して、ティターンズの舞台との戦闘を繰り広げる。ステージの前半ではコクピット視点での擬似3Dシューティング。迫りくるモビルスーツ群をビームライフルで狙撃していく。中盤では宇宙に移り、艦船も登場する。艦船を倒すと艦内に移動し、サイドビューのシューティングとなる。ここではZガンダムを変形させることができる。迷路状の要塞を突破し、最深部にあるコアを破壊するとステージクリア。

ギャラクシアン(ナムコ 1984年9月7日発売 4,500円)
同名人気アーケード版ゲームの移植作。固定画面のシューティングゲーム。家庭用ブランド「ナムコット」によるファミコン参入第一弾である。
左右2方向に移動できる自機ギャラクシップを操作し、編隊を組んで攻撃してくるエイリアンを倒していく。エイリアン軍を全滅させると1面クリア。以後、その繰り返しで進んでいく。
縦長画面だったアーケード版から、テレビ画面に合わせて横型に変わってはいるが、さほど違和感なく移植されている。難易度はファミコン版のほうが少し低めか。
『風の谷のナウシカ』等の曲が流れる裏技があったが、あれだなんだったんだろう。なぜナウシカ!?

グラディウス(コナミ 1986年4月25日発売 4,900円)
アーケードで大人気だったコナミの同名作品を移植。横スクロールシューティングゲーム。全7ステージの無限ループ制。
特定の敵を倒すと出現するパワーアップカプセルを取り、好きな装備を装着できるといった基本システムはそのまま。当時はアーケードとファミコンとのハード性能差に開きがでてきていた時代であったが、色々と違う所はあるが雰囲気を損なうことなく全ステージきちんと移植されている。
目立った相違点として、アーケード版では4つ装着できるオプションが2つに減っている、レーザーがとても短くなっている、といった点がある。他には上下スクロールが無くなっていたり、敵キャラの種類が減っていたりと省略された点は多いが、それでゲームが面白くなくなったという事は無く、きちんと再調整されひとつの作品としての完成度は高い。
省略されただけでなく、追加されたフィーチャーも多い。1UPやボーナス点があったり、特定の条件でステージを飛ばせるワープといったもの。でもワープはいらなかったかな……。そして通称コナミコマンドとも呼ばれる「上上下下左右左右BA」といった裏技も豊富で楽しい。アーケード版と比べて難易度も控え目なので、気軽に楽しむことができる。

グラディウスII(コナミ 1988年12月16日発売 5,900円)
アーケード版『グラディウスII 〜GOFERの野望〜』のファミコンへの移植版。横スクロールのシューティングゲーム。全7ステージの無限ループ制。
移植ではあるが、ステージやBGMは半分ほどが差し替えられ、ほとんどオリジナルと言っていいほどのアレンジがされている。ファミコン本体の性能を考慮してのアレンジであろうが、同じファミコンで動いているとは思えないほどの凄まじい完成度を誇る。
前々作であるファミコン版『グラディウス』では2つしか装備できなかったオプションが4つまで装備できるようになり、レーザーも長く表現されている。同じく省略されていた上下スクロールまで実現している。背景やキャラクターのグラフィックもとても美しい。特に逆火山ステージは比べてみればその進化の具合がよく分かる。特徴的なボスキャラもサイズが小さくなることもなくよく再現され、よく動く。グラフィックは文句の無い出来だが、その弊害でスプライトのチラつきは多め。
サウンドは内蔵音源のみでの再生であるにもかかわらず迫力があり、音声まで再現している。BGMは何曲かがオリジナルの曲に差し替えられているが、どれも完成度は高く不満はない。
’88年の時点でファミコンでこれほどの作品を作り上げたコナミ開発陣の執念と技術レベルに敬意を表したい。

五目ならべ 連珠(任天堂 1983年8月27日発売 4,500円)
ファミコン初のテーブルゲーム。連珠のルールに沿った作品。碁盤の上に交互に石を置き、先に一列五つ並べたほうが勝ちとなる。
初級・中級・上級と3段階の難易度があり、上級だと制限時間が設けられる。コンピュータの思考時間は短く、とてもテンポよく遊べる。2人で対戦プレイも可能。