3DO(タ行)


チキチキマシン猛レース 〜ケンケンとブラック魔王のイジワル大作戦〜(フューチャー・パイレーツ 1994年3月20日発売 8,800円)
3DO本体と同時に発売されたローンチタイトル。アメリカのアニメ『チキチキマシーン猛レース』を題材にしたアドベンチャーゲーム。制作はハイパーメディアクリエイター高城剛率いるフューチャー・パイレーツという会社。
原作はレースを題材としたアニメだが、このソフトの内容は、出走する11台から2台を選んで(なぜかブラック魔王は選択できず)、優勝者を当てるというもの。レースシーンは3Dで作成された動画が流れ、レース展開はランダム。なので1位を当てるのは完全に運任せだ。そしてこれがまた全然当たらない……。運良く的中すれば「ドライビング・カード」というものが手に入る。このドライビング・カードは全10種類あり、それぞれのカードを使って「ブラック魔王を捕まえに行く」という内容のアドベンチャーパートが遊べるようになる。アドベンチャーはどれも小粒だが、とにかくロードや画面切り替えが遅く、とてもテンポが悪い。意地悪な展開もあったりで、結構イライラさせられる。
全般字幕は表示されずフルボイス。声優さんの何人かは日本語版と同じ人が担当しており、かなり豪華。アニメを知っている人なら感涙ものである。レースシーンでの野沢那智の軽快なナレーションが聞こえてくるだけでテンションが上がるというもの。3D-CGの出来は時期相応か。アニメと同じ素材を使ってくれたほうが嬉しかったが……。
原作アニメの大ファンだったので、本体と同時に購入。本体高かったけどね……。当時はアニメを観られる機会が殆ど無かっただけに、このレースシーンが観られるだけでも楽しかったものだ。

ドラゴンズレア(T&Eソフト/READY SOFT 1994年3月26日発売 8,800円)
海外製アーケードLDゲームの移植作。
CD-ROMドライブを搭載した3DOの動画再生機能を活かし、アーケード版の迫力ある美しいゲーム画像を再現。ゲーム内容はアーケード版と同じく、再生される動画の動向に合わせて、4方向とボタンをタイミング良く入力して進行していく、というものである。
当時はまだセガサターンもプレイステーションも発売されていない時期であり、動画の画質も当時としては悪くない。上出来の移植といえるが、アーケード版と同じく入力タイミングの指示が一切表示されないので、やっぱり難易度はすこぶる高い。せめてこの表示のON/OFF機能でもあれば嬉しかったのだが。
このソフトは3DO REAL本体発売より1週間後遅れて発売された。個人的には本体購入動機となったタイトル。コンシューマなので100円玉をつぎ込むことなく好きなだけ遊べてヒャッホーである。当時はこんな難しいゲーム、よくクリアできたもんだ……。